ドジャースで21年間監督を務め、米野球殿堂入りしているトミー・ラソーダ氏(93)が入院していることが15日(日本時間16日)に分かった。ドジャースが球団公式ツイッターで「ロサンゼルス・ドジャースの野球殿堂入りしている偉大なトミー・ラソーダが、オレンジカウンティーの病院に入院していることを報告します。93歳のラソーダは、現在集中治療室でゆっくり休んでいます。ご家族は皆さんの心遣いや祈りに感謝すると共ともに、プライバシーを尊重してくださることをお願いしています」と発表した。

 ロサンゼルス・タイムズ紙によれば、理由は公開されていないが、入院して約1週間経過しているという。

 ラソーダ氏は1945年から60年までの現役生活でメジャー通算26試合に登板して0勝4敗。61年にドジャースのスカウトに転身した。65年から72年までマイナーリーグの監督を務め、73年にドジャースの三塁ベースコーチに就任。ウォルター・オルストン監督が退任した76年9月に監督に就任し、96年に退任するまで地区優勝8回、リーグ優勝4回、ワールドシリーズも2回制した。97年に米野球殿堂入りし、背番号「2」はドジャースの永久欠番となった。野茂英雄氏の恩師として知られる。2000年のシドニー五輪では米国代表の監督を務め、金メダルに導いた。

 公の場で最後に目撃されたのはドジャースが32年ぶりに世界一に輝いた10月27日(同28日)のワールドシリーズ第6戦(グローブライフ・フィールド)だった。多くのファンが心配している。