【フロリダ州タンパ3日(日本時間4日)】6日(同7日)のフィリーズ戦に登板予定のヤンキースの田中将大投手(25)に、メジャー通算256勝をマークしヤ軍で左腕エースとして活躍し、昨季限りで引退したアンディ・ぺティット氏(41)と米プロフットボール、NFLの元スーパースター、ジョー・ネイマス氏(70)がニューヨークで成功するための金言を送った。

 ペティット氏はジーター、ポサダ氏、リベラ氏とともにヤ軍の「コア4」と呼ばれ、1990年代からの黄金時代を支え、5度の世界一に貢献した。自身が抜けた先発ローテーションの一角に座る、“後継者”田中をどう見るか。デビュー戦となった1日のフ軍戦は見ておらず、この日もブルペンでじっくり観察したわけではない。

「申し訳ないけど、田中のことはほとんど知らない。今日、ブルペンへC・C・(サバシア)を見にいったとき隣で投げていたのでちらっと数球見た程度。でもグレート・キッズって感じだった」

 田中のスプリットやスライダーに驚いたはずで、第一印象は、お眼鏡にかなったようだ。

 田中はどうすれば1年目から結果を出すことができるのか。ペティット氏は「うまくシーズンのスタートを切ることが非常に大切だと思う」。スタートダッシュが重要だと説いた。そして「素晴らしい活躍をしてほしい。ワンダフルな仕事をしてくれることを望んでいる」と期待を込めた。

 また、この日はネイマス氏もゲストとして訪れた。ネイマス氏はニューヨーク・ジェッツでエースQBとして活躍。69年の第3回スーパーボウルでMVPに輝き、85年にプロフットボール殿堂入りしている。ニューヨークのスポーツ界最大のレジェンドと呼ばれる。競技は違えどメディアだけではなくファンの視線も厳しいニューヨークで結果を出し続けた。ネイマス氏は「プライドを持ってプレーする。誰よりも素晴らしいプレーをするには、人一倍練習すること。チャレンジを忘れてはならない」との言葉を送った。田中と接触する場面はなかったが、スーパースターの言葉はプラスになる。