マーリンズ新GMにキム・アング氏就任 大リーグ初の女性&アジア系米国人GMが誕生

2020年11月14日 08時36分

マーリンズ共同オーナー兼CEOのジーター氏(ロイター=USA-TODAY)

 マーリンズの新GMにキム・アング氏(51)が就任し、大リーグに初の女性、初のアジア系アメリカ人のGMが誕生した。

 マーリンズは13日(日本時間14日)に「マイアミ・マーリンズのGM、キム・アング。30球団で働く女性の中で最も高いランク職に就いただけでなく、北米のメンズの4大プロスポーツにおける初のGM採用となったと思われる」と、5代目のGMとしてアング氏を迎え入れ、新たな歴史を作り上げたことを公式ツイッターなどで発表し、球界のみならず北米スポーツ界を驚かせた。

 正式な記者会見は16日に行われる予定だが、アング氏は「インターンとして大リーグ入りしてから数十年、マイアミマーリンズを率いるGMを務めさせてもらうことは私のキャリアの中で光栄なことです。我々はこの数年間で成功の基盤を築いた非常に才能豊か、かつ献身的なスタッフと共に、南フロリダでの長期的、先進的、協力的、創造的なベースボールオペレーションを構築しています。この挑戦を決して甘く見ていません。私がこの業界に入った時、女性が大リーグのチームを率いることは不可能に思えましたが、ゴールを達成するまでどこまでもあきらめません。私のゴールは、マイアミに優勝をもたらすことです。私はありがたく思うと同時に、我々のファンが期待し与えられるべき勝利の文化を引き続き作り上げていく意欲にあふれています」と声明文でコメントした。

 球団の共同オーナー兼CEOのデレク・ジーター氏も「ブルース・シャーマンを始めとする(マーリンズの)オーナーシップグループを代表し、キムがマイアミマーリンズに豊富な知識とチャンピオンシップレベルの経験をもたらしてくれることを楽しみにしています。我々が継続的な成功への道を歩む上で、彼女のベースボール・オペレーション・チームのリーダーシップは大きな役割を果たすでしょう」と声明を出した。

 アング氏は、1990年にホワイトソックスにインターンとして入団。ベースボールオペレーションのディレクター補佐まで登り詰め、98年、29歳でヤンキースにおいて大リーグ最年少のGM補佐に就く。2001年からドジャースで副代表兼GM補佐を11年務めたのち、11年に大リーグのコミッショナーオフィスでベースボールオペレーションのシニア副代表に就任と、約30年に渡る大リーグキャリアを持っている。
 
 歴史的な出来事とあって、球界からも続々とお祝いの声が集まっており、大リーグのコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏は「我々、大リーグ機構は全員、キムがマーリンズで獲得した機会に興奮しています。キムの就任は全プロスポーツ界の歴史に名を残し、野球やソフトボールを愛する女性や女の子たちの力強い見本となるでしょう。彼女の勤勉さ、リーダーシップ、国民的娯楽である野球における長いキャリアで成し得てきたきたことがこの結果を生みました。マーリンズでのキャリアを始めるキムの活躍を祈っています」。

 ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは「キムがマーリンズのGMに就任したと知り、心からうれしく思っています。私が彼女を知る限り彼女が抱いていた夢で、人がゴールを達成するのを見るのは実に素晴らしいです。私がヤンキーズでGMになった時、彼女はGM補佐として絶対的に必要な存在でした。キムはそのころから疲れを知らない献身的な幹部でしたが、その後も絶え間なく、彼女は才能を最大限に発揮するために必要な能力を増やしていきました。彼女はマーリンズに豊富な経験と知識、穏やかな人柄と他人と繋がる素晴らしい能力をマーリンズに提供するでしょう。キムと、マーリンズにお祝いの言葉を述べます」。

 ツイッターなどでもアング氏の話題で持ちきりで、スポーツ界で働く女性らに大きな勇気を与えている。