【フロリダ州タンパ17日(日本時間18日)発】ヤンキースの田中将大投手(25)がゴジラの手助けでキャンプを乗り切る――。田中は慣れないメジャーの練習やパパラッチの襲撃など、公私共に落ち着かない状態が続いているが、ひそかに楽しみにしているプランがあるという。それは“ゴジミシュラン”の活用。松井秀喜氏(39)が絶賛するキャンプ地の名店巡りだ。

 バッテリー組キャンプ3日目となったこの日は、2日連続でブルペン入りはなし。午前10時30分にサブグラウンドに入ると、キャッチボール、マウンド上でのノック、最後に短距離走などで汗を流し、11時20分にはグラウンドでの練習を終えた。わずか50分ほどの練習時間に、報道陣から「物足りないのでは?」との質問も出たが「まあ、こんなもんだと思ってやっていくしかない。こういうもんだと思うので、特にないです」といたって冷静。足りない分はウエートトレなどで補うという。

 田中は正午過ぎには球場を後にしたが、果たしてその後は何をしているのか。「(キャンプ)期間中にできたら」と話していた趣味のゴルフや、まい夫人と観光地めぐりなどしたいところだろうが、現状では難しそうだ。米国入り後にパパラッチに襲撃された(本紙既報)こともあり、気軽に外出できないでいる。「自分の部屋でゆっくりするのが一番」と“半引きこもり状態”になっているが、ひそかに温めているプランがある。松井氏の舌をうならせた名店巡りだ。

 実は渡米前、松井氏の行きつけのタンパのレストランを関係者から教えてもらったという。海鮮鍋がうまいベトナム料理店やタイ料理店、高級ステーキ店などだ。

「今は(食事を)作ってくれる人(まい夫人)がいるので…」と田中。新しい環境に慣れ、自身のコンディションが上がるまでは自重するが、リズムがつかめたら“ゴジミシュラン”を大いに活用するつもりだ。「もう少ししたら…ですね」と楽しみにしている。

 松井氏同様、田中もかなりの食通だ。楽天時代も遠征先の名店をチェックし訪れていた。独身時代は自分で料理を作ることもあり、食に妥協しないタイプだった。しかもリスペクトする“先輩”の通った店なら、足を運ばずにはいられないだろう。

 松井氏は野手組が合流する19日(同20日)から、臨時コーチとしてタンパを訪れる予定。もしかすると、松井氏の案内で一緒に名店を訪れる可能性もありそうだ。