ニューヨークの複数メディアは10月31日(日本時間11月1日)、米メジャーリーグ、ヤンキースからFAとなった田中将大投手(32)を同じニューヨークに本拠地を置くメッツも獲得に動くべきだとの持論を報じた。田中はヤンキースとの再契約が有力視されている。

 ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は、「メッツの潜在的FAターゲット/マサヒロ・タナカは可能性がある」と題したメッツ番記者のコラムを掲載。「メッツは複数の先発投手を必要としている。ビッグアップルで戦うテストをすでに済ませている選手を追いかけてみるのはどうだろう」と田中の獲得を提言した。

 メッツはFAとなったマーカス・ストローマン投手に残留を求める1年間1890万ドルのクオリファイング・オファー(QO)を提示したと報じられている。新オーナーとなるビリオネアーのスティーブ・コーエン氏は資金力が豊富なだけに、田中取りに参戦する可能性は十分かもしれない。

 一方、ニューズデー紙(電子版)は、「情報筋によるとメッツはストローマンにQOを供与」との記事内で、田中を獲得候補の一人に推挙した。来季に向けたメッツの先発投手でローテ入り確定は、エースのジェイコブ・デグロムと新人で防御率3・44を残したデービッド・ピーターソンだけ。ストローマンがメッツと再契約するしないにかかわらず駒不足に変わりない。

 FA市場の筆頭選手はナ・リーグのサイ・ヤング賞最有力と目されるレッズからFAとなったトレバー・バウアー投手。同紙はバウアーとストローマンを除いた獲得狙いとしてレイズからFAとなったチャーリー・モートン投手らとともに田中の名前を列記していた。