タイガースは30日(日本時間31日)に新監督にアストロズの前監督AJ・ヒンチ氏(46)が就任すると発表した。ヒンチ氏は2017年のアストロズのサイン盗みスキャンダルで責任を問われ、1月に米大リーグ機構(MLB)からワールドシリーズ(WS)終了までの職務停職処分を受け、解雇された。
オンライン会見したヒンチ氏は「ここにいられてうれしいです。この歴史的な球団のリーダーとしてのチャンスを与えてくれたクリス・イリッチ氏(会長兼CEO)とアル・アビラ氏(GM)に感謝します」とあいさつした。ヒンチ氏は2003年に捕手として在籍、27試合に出場している。いわば古巣だ。
27日(同28日)のWS第6戦の試合終了、約30分後にアビラGMから連絡があり、翌28日(同29日)のフライトでデトロイト入り。面談を重ねて、29日(同30日)夜にスピード決定した経緯なども説明した。
アビラGMは「この数週間、新監督をずっと探してきましたが、AJは我々が求める能力を全て持っている人物でした」と太鼓判を押した。ヒンチ新監督は1984年を最後に遠ざかっているWS制覇へチームを導くことはできるか。