【フロリダ州タンパ15日(日本時間16日)】ヤンキースの田中将大投手(25)がキャンプインし、念願のメジャー第一歩を踏み出した。ブルペンでは黒田博樹投手(39)、CCサバシア投手(33)に挟まれて32球を投げた。またクラブハウスでは報道陣の前で“公開生着替え”。楽天時代から関係者の間で評判だった「美尻」を初披露した。田中の反応は…。

 田中のメジャー初日は、球団の計らいから始まった。この日の集合時間は午前9時15分だったが、球団は「午前9時半からのミーティングに間に合うように来てくれればいい」と“遅刻”を許可。田中の球場到着は同9時4分だった。

 日米100人近い報道陣が待ち構えるなか、紺色の背番号「19」の練習用ユニホーム姿で同10時47分にサブグラウンドに入ると、先輩の黒田とキャッチボール。5分後にブルペンに入り、ノバ、黒田、田中、サバシアと並んで投げた。キャンプ初日に先発ローテーション投手が並んで一斉に投球練習するのはヤ軍の伝統だ。

 キャッシュマンGM、ジラルディ監督らが見守るなか、直球を17球続けた後、スライダーやスプリットなどを交ぜて計32球を投じた。サバシアが早々に投げ終えたが、自分のペースを極力崩さぬように投げ込んだ。日本と比べて滑るボールや硬いマウンドに戸惑っている様子はなかった。

 その後、ノバら4人とグラウンドを大きく4周(およそ1・6キロ)ゆっくり走り、同11時30分にクラブハウスに引き揚げ、トレーニングルームへ。

 投手の練習終了は早くて午後2~3時という日本と比べると、かなり早上がりだ。もっともメジャーではキャンプ中の休養日は2日程度。試行錯誤の日々が続きそうだが、黒田から「休みがないから、うまく抜く日をつくってやっていったほうがいい」と“金言”を授かった。

 日米のキャンプの違いはこれだけではない。田中が初体験のものも…。それは報道陣の前での着替えだ。日本では報道陣がロッカーに入り、取材することは認められていないが、メジャーでは当たり前のこと。選手は堂々と全裸になり着替えを済ませ、取材を受ける。

 この日はその初日とあって注目していたところ、田中も堂々と着替えた。以前から楽天関係者の間で「田中のお尻は白くて奇麗」と評判だった美尻が、報道陣に初公開された。実際…納得だ。

 これに本紙が飛びつかないわけがない。マウンドを降りるとシャイな一面を見せる田中だけに「本音は恥ずかしいのでは」と、聞いたところ「今日は普通に着替えたので、見たい人はどうぞ見てください」とニヤリ。まさかの“お尻ウオッチ”にOKが出た。

 キャンプ初日を終えた田中は「いよいよ始まったな、という感じ。新しい刺激というか、今までにないものがある。すごく興奮した」と充実の表情。最高のスタートを切ったようだ。