巨人は13日、宮崎キャンプを打ち上げた。臨時コーチを務めた松井秀喜氏(39)が約2週間にわたるキャンプ指導を終えた。

 この日は朝からの雨で予定されていた紅白戦は中止となったが、松井氏は最後まで一、二軍の練習を熱心に視察。スタッフや選手たちとともに手締めを終えると、白い歯を見せた。

 終わってみれば、あっという間の2週間。それでも松井氏は「新しい、僕にとっての勉強の場だった。非常に有意義な時間を過ごせたと思う。短い期間だったから込み入ったものは教えられなかったが、シンプルに大事なところだけを教えられればいいと思っていた。今までは関わりのない選手もいたので、以前チームメートだった選手中心で見ていたけれど、これからは二軍の結果を含めて全選手見るのが楽しみですね」と話した。

 巨人でのコーチ業務は終了したが、18日(日本時間19日)には米フロリダ州タンパで行われるヤンキースの春季キャンプに合流。今度はヤ軍の臨時コーチとして、後進の育成に心血を注ぐ。

「(ヤ軍では)皆さんへの顔見せプラス練習のお手伝い。そういうスタンスでいいと思う。打撃投手? 要請があれば投げますよ」

 松井氏が指導者として再び日本に戻ってくるのは、いつの日か――。