ドジャースは18日(日本時間19日)に行われたブレーブスとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)に4勝3敗で競り勝ち、2年ぶり24度目のワールドシリーズ進出を果たした。1勝3敗からの大逆転だった。
ロサンゼルス・タイムズ紙やCBSスポーツ(電子版)など地元メディアは「ドラマチックな第7戦」として、5回にブレーブスのフリーマンの本塁打を横取りした右翼手・ベッツのスーパーキャッチ、6回のヘルナンデスの同点アーチ、7回にべリンジャーが放った勝ち越し弾、7回から3イニングをパーフェクト投球のウリアスなどの活躍を速報した。
お祭りムードが冷めやらぬ中、一夜明けた19日(同20日)に各メディアで話題をさらったのはベリンジャー。しかも、フォーカスされたのは勝ち越し本塁打ではなく右肩脱臼だった。
USAトゥデイ紙(電子版)「第7戦のホームランのお祝いに脱臼」、スポーツイラストレイテッド誌(電子版)「コディ・ベリンジャーが勝ち越し本塁打を激しく祝いすぎて脱臼した」、ヤフースポーツ「NLCS第7戦:コディ・ベリンジャー、勝ち越し本塁打喜びすぎて脱臼」と大きな見出しで報じた。
3―3の7回二死無走者で元日本ハムのマーティンと対戦。カウント2―2からの8球目、真ん中高めの94マイル(約151キロ)のツーシームを右翼席に運んだ。ベリンジャーはバットを目の前に放り出すとゆっくりと一塁ベースへ。ベンチに向かって右の拳で胸を2回叩くと雄たけびを上げてベースを1周。ベンチ前で待ち構えていたポラックとジャンプしてエルボータッチ、続くヘルナンデスとはさらに激しくタッチ。8回の守備中に肩を指しながらベッツに説明する様子が映し出されたが、実はヘルナンデスとタッチした際に、勢いが強すぎて右肩を脱臼したのだ。
試合後MLBネットワークのインタビューで明かした。「大丈夫、大丈夫。キケ(ヘルナンデス)の肩にちょっと強くぶつかり過ぎたら、肩が外れちゃったんだ。守備につくためにはめ直してもらったんだけど、ちょっと痛かった。今度からは左肩にしようかな。そっちは脱臼したことがないから」。
ベンチに戻るやトレーナー室へ駆け込み肩をはめ直し、やや痛みが残る状態で試合に出ていたという。実は、昨年5月にも一塁の守備でダイビングキャッチした際に脱臼し、外野へコンバートされている。
右肩だったのが、左利きのベリンジャーにとっては不幸中の幸いか。ロサンゼルス・タイムズ紙が「右肩を脱臼したベリンジャーは、その後センターフィールドに出てきて最後のアウトを捕球。チームメートらがフィールドに走ってきて抱き合う中、ボールをつかんだグローブを堂々と高く掲げ続けた」と報じているところからも状態は悪くなさそう。20日(同21日)に開幕するレイズとのワールドシリーズに影響が出なければいいが。
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