ヤンキース公式サイトは18日(日本時間19日)、番記者がファンの質問に答える「インボックス」と題した記事を掲載。その中で「ヤンキースがトレバー・バウアーと契約するチャンスは?」が2番目に紹介された。先発右腕バウアーの動向はワールドシリーズ終了後にFAとなる田中将大投手(31)の再契約に影響するだろう。

 レッズのトレバー・バウアー投手(29)は今季終了後にFAとなり、オフの市場で最大の目玉の一人と見られている。今季は11試合に先発して5勝4敗、防御率1・73で最優秀防御率のタイトルを獲得。カブスのダルビッシュ有投手(34)と並んでサイ・ヤング賞の有力候補だ。

 ヤンキースでは田中以外にパクストンとハップの両先発左腕もFAとなる予定で、メディアやファンの間で来季の先発ローテーションがすでに議論されている。

 もしヤンキースがバウアーを獲得すれば、エースのゲリット・コール投手(30)と強力な二枚看板の完成だ。2人はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の同級生。Wエースとしてチームをけん引したが、米メディアなどで不仲が噂されている。

 そんな中、バウアーはコールとの不仲説について「そんなものは存在しない。架空のものだ」と13日(同14日)にツイッターで否定。また契約の最優先条件として「勝利の文化を持ち、ワールドシリーズでのチャンスがほしい」とも語っていた。ヤンキースへのラブコールとも受け取れる発言だ。

 同サイトは「バウアーは短期契約でもかまわないと表明。コールとの関係についても問題ないと発言している。ヤンキースの予算にもよるが、コールとバウアーのワンツーパンチを望まない理由はない」とバウアー獲得を支持した。

 ヤンキースがバウアーとの交渉を積極的に進めた場合、田中へのオファーは後回しになる。さらにバウアーとの契約が成立すれば田中の優先度は低下する。田中のヤンキース愛は報われるか。