巨人の宮崎春季キャンプ初日(1日)、G投が見事な“ロケットスタート”を決めた。

 原監督が見守る中、始まったブルペンでの投球練習。正妻・阿部ら捕手たちの「ナイスボール!」という声が至る所から飛び交った。

 一番乗りの杉内がマウンドに上がると、強力投手陣が続いた。エース・内海から新戦力の大竹、新外国人のセドンまで総勢18人。一軍スタートの投手全員がブルペン入りする異例の初日となった。

 キャンプイン前に指揮官から下された「2月1日に全力で走れ、全力で投げられるように準備してほしい」という指令にきっちり応えた格好。これには原監督も「一人ひとりが励行してくれた。これからは研いでいく時期。かなり高い位置(レベル)からのスタート。肩をつくろうという選手は一人もいない。ブルペンに全員が入ったということも、そういうことでしょう」と大満足の様子だった。

 第7戦までもつれこんだ昨季の日本シリーズでは投手の底力の差で、ヤンキース入りが決まった田中を擁する楽天の前に力尽きた。今季は同じテツを踏むわけにはいかない。異例の早仕上げには、そんな投手陣の思いがこもっている。

 投手リーダーの内海が「みんな危機感を持っているということ。いいことなんじゃないですかね。最高のスタート」とニンマリしたように、順調な仕上がりを見せている投手陣。“松井フィーバー”で盛り上がっている今キャンプだが、ブルペンもお祭り騒ぎだ。