田中の体を知り尽くす男が証言「昨年よりいい」

2014年01月26日 11時00分

野村克也氏(左)の代名詞とも言える背番号19を背負うことになった田中

 ヤンキースに入団する楽天・田中将大投手(25)の背番号が「19」に決まった。かつてはエース級の投手も背負ったことがある「19」は、近年のヤ軍では毎年のようにつける選手が代わってイメージが定着しておらず、田中色に染めやすい番号と言えそうだ。今後は2月上旬まで国内で調整していく予定の田中だが、果たして過密スケジュールをこなしてきた今オフの調整はうまくいっているのか。田中の体を“知り尽くす男”が本紙に重大証言した。

 注目の背番号は「19」に決まった。プロ入り以来背負ってきた「18」はエースの黒田がつけているため、新背番号は空き番号の「14」「17」「19」「20」などが候補となっていた。昨年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で背負った「17」も有力とされていたが、田中が選んだのは、楽天入団時の監督で恩師とも言える野村克也氏がつけていた「19」だった。

 日本球界では主力投手が背負うことの多い番号だが、近年のヤ軍では毎年のようにつける選手が代わっており、主に控えの野手が背負うことが多かった。投手では1980年代にリリーフエースとして最多セーブに輝くなど活躍したデイブ・リゲッティが「19」をつけているが、20年以上も前の話。田中が活躍すれば“ヤンキースの19は田中”と定着させることのできる番号と言える。

 記者会見から一夜明けた24日は仙台市内のコボスタ宮城に姿を見せ練習した田中。今後も仙台で練習し、2月上旬にも渡米する。スプリングトレーニングに向け時差ボケを解消しながら練習し、現地での住居なども決定するという。球団側も春季キャンプが始まる2月1日以降もコボスタ宮城の室内練習場を開放。レジェンドエースは万全の調整を経てピンストライプのユニホームに袖を通すことになりそうだ。

 では実際のところ、調整はうまくいっているのか。そしてメジャーでの過酷なシーズンを乗り切れる肉体はできているのか。長年エースのトレーニングに付き合い、その体を知り尽くす楽天・星洋介ストレングス&コンディショニングコーチはこう太鼓判を押す。

「今は大まかに体全体のトレーニングをしてつくり上げているところです。体の状態? それが、昨年よりもずっといいんですよ」

 プロ入り以来、好成績を残した翌年はケガに泣くなど、思うようなシーズンを送れないことが多かった。2009年の第2回WBC日本代表として世界一、15勝をマークして楽天初のCS進出に貢献したが、10年には大胸筋断裂という大ケガなどもあり、不本意なシーズンを送った。また、11年に初の沢村賞を受賞すると、翌12年には腰痛に悩まされシーズン序盤に戦線離脱。「2年連続沢村賞」という目標もむなしく10勝に終わった。悔しい思いをバネにした昨季は獅子奮迅の活躍でチームの優勝に貢献。ギネス記録にもなった開幕24連勝、防御率1・27と驚異的な成績を残した。

 そして今季。これまでの法則から考えれば、“ダメ年”となるわけだが…。現時点で昨年の同時期を凌駕(りょうが)する状態に仕上がっているというから驚きだ。今後のトレーニングプランは「投げ込みなどをして、張りが出たり、足りないなという部分を補いながら仕上げていく」(星コーチ)という。キャリアハイの成績を残した昨季以上の状態となれば、過去最高のデキになることは間違いない。メジャーでは「完全体」へと進化した姿で、日本以上のパフォーマンスを発揮しそうだ。

 米国での練習についても「向こうの文化に従うだけ。それに僕が合わせれば問題ないと思います」と不安はないという。ヤ軍が期待していると言われる「200イニング」「15勝」という数字も“完全体ボディー”を手に入れた田中なら簡単にクリアしてしまいそうだ。