ヤンキースの田中将大投手(31)は7日(日本時間8日)に1勝1敗で迎えたレイズとのア・リーグ地区シリーズ第3戦に先発し、4回0/3を2本塁打を含む8安打5失点、4三振1四球だった。レイズの筒香嘉智外野手(28)とは2度対戦して、中飛、一邪飛の2打数無安打だった。チームは4―8で連敗し、王手をかけられた。リーグ優勝決定シリーズ進出するには負けることはできない。

 初回の立ち上がりは先頭のメドーズを内角低めのスライダーで空振り三振、2番ローを94マイル(約151キロ)の内角高め速球でファウルチップの三振に仕留めた。当たっているアロザレーナに二塁内野安打され、4番の崔志万に真ん中高めの速球を右翼へ高々と打ち上げられたが、右翼手ジャッジが好捕。フェンスに体を当てながらグラブに納めた。

 2回は先頭の筒香をカウント2―2から90マイル(約145キロ)の速球で中飛に打ち取ったが、ウエンドルとアダメズに連続安打を許して一死一、二塁。8番キアマイヤーからスライダーで空振り三振を奪ったものの、9番ペレスにフルカウントから右前へ適時打されて先制点を失った。

 3回は一死後にアロザレーナに中前打され、二ゴロで二死二塁となり筒香とこの日、2度目の対戦。フルカウントから内角低めのスライダーで一邪飛に打ち取った。

 ジャッジの犠飛で1―1の同点にしてもらった4回は先頭ウエンデルにシフトの逆を突く中前打を許し、続くアダメズはフルカウントから内角低めにスライダーを決めた。球審の手が上がっても不思議ではなかったが判定はボール。盗塁を狙った一塁走者は二塁でアウトのタイミングだったが、無死一、二塁。ここでキアマイヤーに初球の甘いスライダーを右翼席へ3ランを運ばれた。
 
 1―4の5回も続投。だが、先頭のアロザレーナへの初球のスライダーがまたも真ん中へ。打った瞬間に柵越えと分かる打球は左翼席に突き刺さった。ここでブーン監督は交代を決断。田中は厳しい表情でマウンドを降りた。

 田中は9月30日(同1日)のワイルドカードシリーズ第2戦のインディアンス戦でも4回?を5安打6失点。昨季までポストシーズンで発揮してきた強さが完全に影をひそめた。今季は7年契約の最終年。これがヤンキース最後の登板では寂しすぎる。3度目はあるか。