パドレス・ウェザーズ 〝史上初〟ポストシーズンでメジャーデビュー

2020年10月08日 11時30分

堂々のメジャーデビューを果たしたウェザーズ(ロイター=USA TODAY)

 パドレスのライアン・ウェザーズ投手(20)は6日(日本時間7日)に行われたドジャースとの地区シリーズ第1戦で“史上初”のメジャーデビューを果たし、大きな話題になっている。

 先発クレビンジャーが右ヒジの故障で2回に2球を投げたところで緊急降板。若き左腕は0―0の3回一死から3番手でマウンドに上がった。1回1/3を投げ無安打無失点、1三振。自慢の制球力が乱れて2四球を与えたが、実はこれがメジャー初登板だった。1年目の2018年は傘下マイナーのルーキーリーグで4試合、1Aで3試合に先発。昨季の記録も1Aで22試合に先発して3勝7敗、防御率3・84。つまり、3Aどころか2Aでの経験もないままのメジャー昇格、いきなりポストシーズン(PS)で投げたのだ。

 もっとも打者では9月30日(同1日)にツインズのアレックス・キリーロフ外野手(22)がワイルドカードシリーズのアストロズ戦で「6番・右翼」で先発し、史上初となるPSでのメジャーデビューを果たしている。5日(同6日)にはレイズのシェーン・マクラナハン投手(23)がヤンキースとの地区シリーズ第1戦の9回から登板し、投手として史上初のPSでのメジャーデビューを飾った。ウェザーズは史上3人目、投手としては2人目になるが、“1Aからの飛び級”は史上初となる。

 米大リーグ公式サイトはウェザーズについて「前年は90マイル台前半(約144~150キロ)だったストレートは今、96~97マイル(約154~156キロ)まで伸びている」と成長ぶりを紹介した。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で今季はレギュラーシーズンが60試合の短期決戦になり、マイナーリーグが中止となったからこその異例のデビューともいえそうだが、ウェザーズにとっては大きな一歩だ。

 実はウェザーズの名前が記憶にあるという日本のファンもいるだろう。17年9月にカナダで行われたU18W杯に米国代表として出場。第1ラウンドの日本戦では雨天のため90分以上にわたる中断直後の2回から2番手で登板し、8回までの7イニングを小園海斗内野手(当時報徳学園2年―現広島)に許した左前打のみの1安打無失点に抑えて勝利投手となった。ちなみに清宮幸太郎内野手(当時早実3年―現日本ハム)とは2打席対戦し、中飛、見逃し三振に打ち取っている。

 ウェザーズは翌18年ドラフトで1巡目全体7番目の指名を受け、パドレス入り。父デビッド(51)はヤンキース、レッズなどを渡り歩き、晩年はリリーバーとしてフル回転。19年間で964試合に登板した。

 グローブライフ・フィールドの空席ばかりのスタンドに夫人とともに息子のデビュー戦を見守る父の姿があった。