メジャーのポストシーズンは8チームによる地区シリーズが5日(日本時間6日)に始まった。米大リーグ公式サイトは4日(同5日)に「地区シリーズを優位に立たせる8つの球種」というタイトルの特集記事を図解や映像を交えて各カードごとに紹介した。

 ヤンキース―レイズではまずはヤンキースのエース右腕コールの「フォーシーム」。打者のベルト付近から肩までの高さに来ると浮き上がるアクションを見せるため、打者はポテンヒット以上のものが望めない、と解説した。

 レイズは203㌢右腕グラスノーの「カーブ」。8月31日(同9月1日)のヤンキース戦では6回2安打無失点9三振と好投。球速85マイル(約137キロ)前後で1分当たりの回転数は3000に達することもある。

 アストロズ―アスレチックスではアストロズの左腕バルデスの「カーブ」。分かっていてもバットに当てられないというのは2018年以降の被打率1割1分8厘が示す。アスレチックスでは右腕バジットが持つ、カッター、フォーシームをシンカーと合わせたような「ストレートミックス」を挙げた。

 パドレス―ドジャースではパドレスの21歳左腕モレホンの魔球「ナックルチェンジ」を挙げた。独特の変化が特長で制球が安定すれば右打者から多くの三振を奪うことができる。対するドジャースは右腕ビューラーの90マイル台後半(約153~159キロ)の「フォーシーム」。ポストシーズンに強く、通算7試合の防御率2・90はレギュラーシーズン通算70試合での防御率3・15より優れている。

 マーリンズ―ブレーブスではマーリンズの100マイル(約161キロ)右腕サンチェスの「フォーシーム」に注目。カブスのダルビッシュと投げ合ったワイルドカードシリーズ第2戦では平均98・4マイル(約158キロ)をマークした。対するブレーブスは22歳の右腕アンダーソンの「チェンジアップ」とした。80マイル台後半(約136~143キロ)でキレは抜群だ。