ダル無念の終戦 2失点も打線の援護なく 

2020年10月03日 11時30分

ダルビッシュ有(ロイター=USA TODAY)

 カブスのダルビッシュ有投手(34)が2日(日本時間3日)、マーリンズとのワイルドカードシリーズ(3回戦制)第2戦に先発。6回まで無失点の好投を続けていたが、0―0の7回二死から先制ソロを被弾するなどで2点を失い、6回2/3を5安打2失点で敗戦投手となった。チームは連敗でプレーオフ敗退。ダルビッシュは試合後、今オフFAになる同僚レスター投手の名前を出し「最低でもあと1試合投げてもらいたかった。それが達成できなくて残念」と終戦を悔やんだ。

 3回までは無安打ピッチング。しかし相手先発サンチェスも好投を続け、両軍無得点のまま試合は終盤へ。この日のダルビッシュは、生命線のカッターに頼る配球ではなく、フォーシームやスプリット等も積極的に使っていたが、7回二死から真ん中低めに甘く入ったスライダーをクーパーに左翼席へ運ばれた。さらに二塁打、申告敬遠で迎えた二死一、二塁からシエラに右前適時打を浴び、ここで無念の降板となった。

 カブスは1―5で敗れた同シリーズ第1戦もわずか4安打で、唯一の得点は本塁打によるもの。第2戦も打線は沈黙したまま、結局5安打無得点で好投のダルビッシュを見殺しにしてしまった。

 それでも今季は、ダルビッシュにとって収穫大のシーズンとなった。8勝をマークしてリーグ最多勝に輝くなどの活躍で、サイ・ヤング賞の有力候補にも挙がっている。

 試合後の会見でダルビッシュは今季を振り返ると、自身の成績について「どの投手とも張り合えるぐらいの数字はある」と語った一方「その(トップレベルの)位置に自分が来られたと思っていたが、デグロム、カーショー、バーランダーとの差はまだ、自分では遠いかな」。そして「フィジカルと技術」を課題とし「頭でどうやって勝つか、天賦の才に近づくか。真っすぐ系に改善の余地がある。今までの人生で段違いでいいが、もっと良くなると思っている」と来季へ向け、手ごたえを感じているという。

 また、新型コロナウイルスの影響下という特異なシーズンについては「ダルビッシュ家としても難しいシーズンをやり遂げた。妻には自由にやらせてもらっている。感謝しかない」。そして「カブスはみんなが健康でいられるよう、ベストを尽くしてくれた。だから中地区のチャンピオンになれたと思う」と胸を張った。今回のプレーオフ敗戦を糧に、さらなる高みを目指す。