エンゼルスのジョン・カーピーノ球団社長はジョー・マドン監督とともに30日(日本時間1日)にオンライン会見した。大谷翔平投手(26)の二刀流を全面サポートするかと聞かれると「イエス」と断言すると、こう続けた。「我々のゴールは、どうやったらよりいいチームをつくれるか。それは翔平のゴールでもあると思う。翔平との会話は簡単だろう、彼は恐らく『チームが勝つために僕ができることは何か?』と聞いてくるだろう。彼のマルチタレントを生かせる方法を見つけるのが我々の仕事だ」

 今季の大谷は二刀流の完全復活が期待されたが、右ヒジ付近を痛めて投手としては登板2試合、1回?しか投げることができず7失点で防御率37・80。打者として打率1割9分、7本塁打、24打点にとどまった。

 マドン監督は「投球ができなくなった時、打席で挽回しようと急いだ。残り2~3週間でさらに焦った。本来だったら1か月近くかけてノーマルな状態に調整するもので、焦ってもできないんだ。シーズンが短かったために焦ったケースの一人だよね」と振り返った。

 カーピーノ社長はここまで3年間の大谷について「素晴らしい。彼の才能はあふれるばかりだし、ケガで少し止まってしまっているのは残念だが、それもゲームの1つ。翔平はスペシャルな人であり、選手としてはもっと特別」と激賞した。

 今季を終えた大谷は実働3年となり、年俸調停の資格を得る。米メディアは大型契約の可能性を指摘しているが、同社長は「まだそこまで話していない」とかわした。その上で「彼がヘルシーなところは見たいよね、ア・リーグ西地区の他の人らは嫌だろうけど。私自身は彼の復帰は楽天的に捉えているよ。彼は本当にトップ1、2を争う勤勉さだし、2021年の大谷翔平をとても楽しみにしている」と期待を寄せた。

 真価を問われるメジャー4年目の大谷に期待だ。