松井氏が東スポに珍ユニホーム要求

2014年01月15日 16時00分

 ゴジラが久々に仰天要求をぶっ放した。巨人やヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(39)が突如として、2月1日からフル参加する巨人・宮崎キャンプで着用するための“特別・珍ユニホーム”の作製を本紙へ依頼したのだ。しかし、作ったところで本当に袖を通すつもりなのか――。真意を探ってみると、そこにはやはり、周囲が一方的に盛り上がる「背番号55復活論」への強い抵抗があるようで…。

 

 

 現役を引退しても“松井節”は健在だった。2月1日にスタートする古巣・巨人の宮崎キャンプで臨時コーチを務める松井氏が本紙記者に新春早々、こんな突拍子もない発案を持ちかけた。

 

「東スポで(宮崎で着る)ユニホームを用意してよ。ビキニタイプの特製のやつを…」

 

 思わず目が点になった。それでも松井氏の表情は真剣だ。念のため「これからも“三の線”の質問をぶつけて大丈夫なのか?」と確認してみると、ようやくニヤリとしながら「オレは現役時代から、一切そんな質問を受け入れていた覚えはない!」とひと言。うそぶく言葉の節々からは“たとえ引退しても、現役時代と同じように三枚目路線を踏襲する”というサービス精神が感じ取れた。

 

 とはいえ「ちょっと、待て」だ。仮に本紙が松井氏の要求通りにビキニタイプのユニホームを作ったとしても、松井氏は宮崎キャンプで着用してくれるのか。答えは、言うまでもなく「NO」だろう。着るはずがないし、着られるはずがない。世間からも注目を浴びる松井臨時コーチが初指導の場にあられもない珍スタイルで現れれば、キャンプ地はたちまち失笑の渦へと巻き込まれて大混乱に陥る。古巣に迷惑をかけるような行為を率先してやるはずがない。

 

 もちろん松井氏が仰天要求を口にしたのには、もっとシリアスな本当の理由がある。来月の宮崎キャンプで、どうしても「背番号55」のユニホームを着たくないのだ。これまでも実際に「(宮崎ではユニホームを)着ないでしょ。もう選手でもないし(正式な)コーチでもないんだから。今まで臨時コーチで着ていた人なんて見たことない」と言い切っている。

 

 松井氏が、そう思うのも当然かもしれない。宮崎キャンプの主役は、あくまでも選手たちだ。背番号55のユニホーム姿で指導すれば、世間からの注目は、いや応なしに「松井臨時コーチ」へ集中してしまう。それを自覚しているからこそ、松井氏は着るはずもない「ビキニユニ作製」という無理難題を本紙に突き付けた。周囲で「宮崎では背番号55のGユニホームを着てほしい」と一方的に盛り上がる待望論へのアンチテーゼというわけだ。

 

 それでは、肝心の巨人サイドの動きはどうなのか。「まだ球団内では(松井氏に)ユニホームを着てもらうかどうかの段階にまで正直いっていない。松井臨時コーチの招聘に関しても、正式に決まるのは(1月中旬に開催予定の)スタッフミーティング。服装うんぬんについての話を進めるのは、それからになる」(球団関係者)という。

 

 ただ過去を振り返ってみても、松井氏が言うように巨人ではキャンプ中に臨時コーチとして招聘された人物がユニホームを着用し、指導したケースはない。スタッフジャンパーやジャージー姿で行うのが通例で、前出の関係者も「松井氏本人が望まない限り、そういうこと(背番号55復活)にはならないと思う」。

 

 ビキニユニ…もとい、昨年5月の国民栄誉賞授賞式以来となる背番号55の復活シーンは、残念ながらどんなことがあっても宮崎では見られそうもない。それにしても強烈な拒絶反応を「ビキニユニ」という言葉で示すとは…。松井氏らしいといえば松井氏らしいか。