巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(39)が7日、石川県能美市内の根上総合文化会館で行われた同市の記念イベントに出席。能美市民栄誉賞を授与され、同市の名誉観光大使にも任命された。

 地元出身のヒーローを一目見ようと会場には約700人のファンが集まった。表彰式後のトークショーで松井氏は、周囲で盛り上がる巨人監督待望論に対して「ボクがどうこうすることじゃないし、両者の気持ちが一致して成立すること。現時点で(就任したい気持ちは)あまり持っていない。まだ選手の気持ちが抜け切れていないというのもある。今のジャイアンツは原監督があれだけ勝っていますからね。個人的には、原監督にまだまだ強くしていってほしいと思います。それに(巨人の監督は)ジャイアンツで現役をまっとうした人しかやっていない」。

 司会者が「じゃあ、それを破るっていうのも…」と口にすると会場のファンは一斉に拍手。これに松井氏は思わず苦笑いを浮かべたが、どうやら現時点では監督に就任する気持ちがないようで、一度退団し“外様”となることにも引け目があるようだ。

 また、同イベント終了後には輪島市が国民栄誉賞を記念して制作した輪島塗の蒔絵(まきえ)バットの贈呈も行われた。