ダルビッシュが〝怪物〟であることを指し示す驚異の数字

2020年09月16日 13時37分

日本人初のサイ・ヤング賞に期待が膨らむ(ロイター)

 カブスのダルビッシュ有投手(34)は15日(日本時間16日)に本拠地でのインディアンス戦に先発し、7回を9安打3失点、7三振1四球で、勝ち投手の権利を得て降板した。しかし、9回に救援投手が追い付かれ、8勝目を逃がした。打者30人に100球投げてストライクは77球。ストライク率は驚異の77%だった。チームは6―5でサヨナラ勝ちした。

 立ち上がりは危なげなかった。カッターを軸にした配球で、初回は三者凡退、2回は二死から7番ネークインに粘られた末に10球目に中前打を許すも無失点。その裏、バエスの7号で1点を先制してもらった。

 ところが3回、ダルビッシュは8番ネイラーに右翼線二塁打を許すと9番デシールズが三塁前にバント安打。三塁手のブライアントが一塁へ悪送球して同点に追い付かれた。さらにリンドアに左翼へ勝ち越しの二塁打を浴びた。しかし、後続を抑え、追加点は許さなかった。

 4回は二死から安打されるも無得点。5回は一死二塁で再びリンドアに中前適時打を打たれた。1―3と苦しい展開となった。

 だが、この日は味方打線が援護してくれた。直後にブライアント、リゾの連続適時打で3―3の同点に追いついてくれた。

 ダルビッシュは自然と投球のギアが上がったのか、6回二死、7回一死でそれぞれ二塁打を許すもカッターとツーシーム、そしてフォーシームも織り交ぜる力投で無失点。球数がちょうど100球になった7回限りで降板となった。

 今季最多の9安打を許したがそのうち、6番ネークインと9番デシールズに3安打ずつ、1番リンドアに2安打と固め打ちされたのは誤算だった、3番ラミレス、4番サンタナ、5番レイエスは完璧に封じた。

 ナ・リーグ単独トップの8勝目はならず、79奪三振は同2位タイ、防御率も2・00に下がり同5位に後退したが、9試合連続クオリティスタート(6回以上を投げ、自責点3以下)をマークと安定感は抜群。ナ・リーグのサイ・ヤング賞の有力候補であることは間違いない。レギュラーシーズンでの先発登板はあと2回だろう。どこまで数字を上積みすることができるか。

 ダルビッシュが目指すのはチームのワールドシリーズ制覇。しかし、日本投手初の快挙に期待が膨らむ。