ナショナルズのマイク・リゾGMが6日(日本時間7日)に敵地で行われたブレーブス戦で退場処分を受けた。ナショナルズの攻撃中の7回、メジャー最年長のジョー・ウエスト球審がスタジアム3階席付近の人物を指さし退場処分を命じ、試合が一時中断した。

 突然のことにフィールドにいた選手らが戸惑う中、ウエスト球審はブレーブスのダグアウトに足を運び「彼は退場だ。ブライアン、警備に電話して」とスニッカー監督に通達。退場処分を言い渡された〝彼〟がリゾGMだったのだ。

 SNS上などで拡散された動画には、「彼はマスクをしていない」と言う声が度々聞こえており、〝マスク未着用を理由に退場させれた〟と話題に。リゾGMは3階のスイート席に一人でいたようだが、マスクを着けていない姿が試合中継の画面に映し出され、アナウンサーも「マスクをしていないからか? 確かに公の場ではマスク着用がルールだが…」と疑問を呈した。

 6回に7号満塁弾を放ったブレーブスのフリーマンは試合後のオンライン会見で「誰だかわからなかったが、試合中ずっと判定に抗議する声がスタジアムに響き渡っていた」とコメントしており、〝7回の叫び声に反応したのでは〟、という声もある。

 退場の理由は明かされておらず、米大リーグ機構(MLB)は「何が起こったか、ナショナルズとも協議をしており、ウエスト審判チームにしっかり話を聞き、改めてフォローアップします」と声明を出した。

 ナショナルズではエース右腕ストラスバーグが8月13日(同14日)のメッツ戦で観客席から球審の判定に文句を言って退場処分を受けている。

 リゾGMは5日(同6日)にナショナルズと複数年の契約延長で合意したばかりだった。