ヤンキースの田中将大投手(31)やアーロン・ブーン監督がニューヨーク市が行っている新型コロナウイルスに対する検査促進キャンペーンにひと役買った。ビル・デブラシオ市長は24日(日本時間25日)に会見で「(レッドソックスファンだが)今日に限って私はヤンキースのファン。彼らは力強い援護をしてくれた。感謝している」と謝辞を伝え、選手らが市民へコロナ予防を呼びかけるビデオを公開した。

 ビデオではまずブーン監督が「COVID―19(新型コロナウイルス)から身を守る新しいコア・フォーがある」と前置き。コア・フォーとは1990年代後半からのヤンキースの黄金時代の中心となったジーター、リベラ、ペティット、ポサダの4人のこと。指揮官はコロナ対策の重要な4項目をこう形容した。

 次に田中が登場して両手をこすり合わせながら「ウオッシュ・ユア・ハンド(手を洗おう)」、ヒックス外野手が「社会的距離を取ろう」、ウルシェラ内野手が「マスクをしよう」、ボイト内野手が「体調がよくなければ家にいよう」と市民へメッセージを送った。このビデオはニューヨーク市の公式ツイッターで見ることができる。

 ニューヨーク市では「検査を受けよう」というキャンペーンを実施中で、各地域の指定された病院で無料で受けられ、25日(同26日)は先着4000人にヤンキースのグッズがプレゼントされる。