カブス・ダルビッシュ 7回1失点10奪三振の好投で5勝目 恐るべきスライダーの切れ味

2020年08月24日 11時00分

5勝目を挙げたダルビッシュ(ロイター=USA TODAY)

 カブスのダルビッシュ有投手(34)は23日(日本時間24日)に本拠地でのホワイトソックス戦に先発し、7回を1本塁打を含む6安打1失点(自責点1)、毎回の10三振1四球と貫禄の投球で、メジャー最強打線を圧倒。5連勝でメジャートップタイの5勝目(1敗)を挙げた。103球中73球がストライクでストライク率は71%、防御率は1・70だ。チームは2―1で競り勝ち、ホワイトソックスの連勝を7で止めた。

 立ち上がりから、現在の生命線と言えるカットボールを軸にした配球でホワイトソックス打線に臨んだ。2回、先頭打者はアブレイユ。21日(同22日)は2本塁打、22日(同23日)も3発とカブス戦で打ちまくっている。カウント2―1からの4球目、内角低めの際どいコースに投げたカットボールを左翼スタンド最上段に運ばれ先制点を許した。決して失投ではなく打ったアブレイユがすごかっただけ。無走者だったため、ダメージは最小限だ。

 様々な軌道から繰り出されるカットボール、MAX98マイル(約158キロ)のストレートで追い込んでスライダーで勝負。ボールをリリースするごとに無観客のスタンドに、ダルビッシュの叫ぶような声が響く。

 エースの気迫にカブス打線が応えたのは6回だった。一死後、3番バエズが左二塁打を放つと4番シュワバーが中堅右へ2ラン本塁打を放ち逆転。ダルビッシュは7回も続投するとギアを上げた。二死から8番マザラに左前打を許すも、奪ったアウトは全て空振り三振。先頭ロバート、7番マッキャン、9番メンドリックの右打者3人を外角へ鋭く曲がるスライダーでバットに空を切らせた。最後の10個目の三振を奪うと雄たけびを上げながら、小さく力強いガッツポーズをつくった。

 8回からは2番手キンブレル、3番手ジェフレスにマウンドを託した。9回は二死満塁のピンチを迎えるも1点差を守り切りゲームセット。

 それにしても恐るべきはスライダーの切れ味。三振10個のうち8個がスライダーだった。捕手のミットに吸い込まれるのは完全なボールゾーンなのだが、打者にはストライクに見えるのだろう。真横に滑る、まさに魔球だ。

 伝家の宝刀を手にしたダルビッシュの快進撃は止まりそうもない。