ツインズ・前田健太 〝魔球〟連発もノーノーならず 9回ソガードに中前打 

2020年08月19日 12時58分

圧巻の投球を披露したマエケン(ロイター)

 ツインズの前田健太投手(32)は18日(日本時間19日)に本拠地でのブルワーズ戦に先発し、8回0/3を1安打1失点、12三振2四球だった。8回を終わって無安打無得点で大記録達成が期待されたが、9回先頭に中前打を許し、夢が途絶えた。降板後、チームは3点差を追いつかれ、4勝目もならなかった。チームは延長12回4―3でサヨナラ勝ちした。

 痛恨の115球目だった。前田は気合の入った表情で3点リードの9回のマウンドに上がった。8回を終わって113球はメジャー移籍後最多だった。しかし、その表情に疲れの色はない。メジャー初完投初完封、さらには広島時代の2012年4月6日のDeNA戦以来、2度目の快挙に集中していた。

 先頭ソガードへの初球は外角高めにツーシームを決めた。2球目は真ん中低めのチェンジアップ、ソガードがバットの先で拾った打球はフラフラと上がると飛びついた遊撃手のグラブをかすめるように中前に落ちた。マウンドで前田はヒザに手を置くと思わず苦笑いだ。交代を告げられると笑顔でベンチに引き揚げた。

 完ぺきだった。スライダー、チェンジアップは魔球のごとくキレた。ツーシーム、直球も制球も抜群。ブルワーズ打線も打てる気がしなかっただろう。それぐらいの出来だった。

 圧巻だったのは3回一死からの奪三振ショー。ソガードのバットをチェンジアップで空を切らせると続く、ガルシアは2球で追い込むと3球目の直球で空振り三振。4回は先頭のイエリチにフルカウントからファウルで2球粘られた8球目、スライダーで仕留めた。3番ヒウラはチェンジアップで3球勝負で空振り三振、4番スモークは直球で見逃し三振とウイニングショットを変えた。

 5回もブラウン、ナルバエス、ギャメルを連続三振。6回ウリアスに遊ゴロを打たれ、記録は途絶えたが8者連続三振はチーム記録で日本人では19年9月17日のレッズ戦でマークしたカブスのダルビッシュに並ぶ日本人最多タイだ。

 残念ながら救援した2番手の左腕ロジャーズが2安打1四球で1点を失いなおも一死満塁のピンチで、おあつらえ向きの遊ゴロを打たせ、併殺打で試合終了と思われたが、二塁手が一塁へ悪送球。2者が生還して同点となり、前田の4勝目は消えた。

 1日のインディアス戦は5回一死まで、この日は8回までノーノーだった。3度目の正直での大記録達成に期待だ。