レイズの筒香嘉智外野手(28)は16日(日本時間17日)のニューヨーク州バファローでのブルージェイズとのダブルヘッダー第2試合に「5番・左翼」で先発し、4回に逆転となる3号3ラン、6回には左越え二塁打を放ち、3打数2安打3打点。6回に代走を送られて交代した。チームは延長8回に7―5で振り切った。

 豪快な一発が飛び出したのは2点を追う4回二死一、二塁だった。筒香は先発シューメーカーがカウント2―2から投じた5球目、外角に甘く入ったスプリットを逆方向に強振。高々と上がった打球はそのまま左中間に飛び込んだ。逆転の3ラン。筒香は大股でダイヤモンドを1周するとベンチ前で恒例のお辞儀パフォーマンスを披露した。

 4―5の6回先頭は3番手の左腕ケイと対戦。フルカウントからの6球目、内角高めの94・4マイル(約152キロ)のフォーシームを払うように流し打ち。打球は左翼手の頭を越える二塁打となった。5球目に94・7マイル(約152・4キロ)の直球でのけぞるほど内角を厳しく攻められたが、腰を引くことなく踏み込んだ。ここで代走を送られて交代した。マルチ安打は3度目だが2本とも長打は初だ。2回一死は遊飛だった。

 8月に入り苦しい打席が続いた筒香は10日(同11日)の敵地レッドソックス戦で今月初安打、12日(同13日)に開幕戦以来となる2号2ラン、13日(同14日)はメジャー移籍後2度目のマルチ安打をマークした。

 しかし、14日(同15日)のブルージェイズ戦では2四球を選んで迎えた3―3の6回に相手投手が左腕に交代したため、代打を送られた。15日(同16日)はスタメンを外れた。首脳陣から信頼を得ているとは言い難い状況だ。それだけにこの日の2長打の意味は大きい。バットで結果を出し続ける。