エンゼルス・大谷は「二刀流やめるな!!」 評論家から続投後押しする声続出

2020年08月05日 11時00分

厳しい状況に追い込まれたエンゼルス・大谷(ロイター=USA TODAY Sports )

 エンゼルス・大谷翔平投手(26)が2日(日本時間3日)のアストロズ戦で右腕に違和感を訴え、その後のMRI検査の結果「グレード1~2」の右前腕屈筋回内筋痛であることが明らかになった。投球再開には4~6週間を要するとのことで、今季の登板は事実上厳しくなったが、そろそろ代名詞である「二刀流」を断念すべき時が来たのだろうか。今後は「打者に専念すべし」との声が強まることも予想される中、ネット裏の評論家陣の見解は…。


 今季の大谷は7月26日(日本時間27日)の敵地アスレチックス戦で693日ぶりの先発登板。3安打3四球5失点の乱調で一死も取れずに降板となると、2日(同3日)のアストロズ戦では1回2/3を投げ、無安打2失点、2者連続押し出しを含む5四球と乱れた。

 この試合後にMRI検査を受け、異常が判明。右ヒジ靱帯損傷という最悪の事態は免れたものの、今季中の投手としての復帰は難しく、今後は日々の様子を見ながらDHとして出場を続けることになった。

 その一方で30日(同31日)のマリナーズ戦では2試合連発となる2号3ランを放つなど、打撃では結果を残している。今後は「打者に専念すべし」との声が強まることも予想されるが…。ネット裏では二刀流継続を強く要望している。

 日本ハム打撃コーチ時代に大谷を間近で見ていた評論家の柏原純一氏は「二刀流はやり続けていくべきです」と力強く言い切る。その上でまず打撃の状態について、こう分析した。

「打撃に関して言えば、彼のいい状態の時は体にバットを巻き付かせるようにスイングし(1号、2号本塁打のように)センター方向へと打球が行く。ヘッドが遅れて出るぐらいの感じになればいいんです。打ちたい気持ちが強くなり過ぎてヘッドが先に返ったり、打球を引っ張りにかかったりしてしまうとどうしても打ち損じが多くなってしまう。ただ、別にバッティングの方は放っておいて大丈夫でしょう」

 では「投」の方は、今回のアクシデントで諦めるべきなのか。

 柏原氏は日本ハムの現場で体感した「二刀流継続のプラス要素」を挙げ「日本にいる時は球団と監督が、彼(大谷)に投手を7~8割の割合でやらせていましたが、あんなにハードワークを積んでいるにもかかわらず、打撃練習のときになるとニコニコしながらやっていたことを思い出します。本人はどう考えているかハッキリとは分かりませんが、私は二刀流をやることで結構、投打の両面においてストレス解消につながっているところもあると思います」と指摘した。

 本紙評論家でJスポーツのメジャー中継解説者を務める前田幸長氏も「二刀流は続けていくべき」という。

「トミー・ジョン手術を受けると、復帰早々のタイミングでよく言われるのが“腕の振りが遅くなる”という傾向です。本来ならマイナーでリハビリ登板を重ねてからメジャーに復帰するのが筋道でしたが、大谷君は打者もこなさなければならないので、そうはいかなかった。ただ肩は元気なわけですから、ヒジが良くなれば問題は解決していくと考えられます」

 とはいえ、どうしても時間はかかってしまうかもしれないが…。「指揮官もメジャー屈指の策士といわれるマドン監督ですし、二刀流には十分な理解があるはずなのでフロントとともに長いスパンで見ているはずです」とも話した。

 大谷の“投打完全復活”を待ちたい。