大谷緊急右ヒジ検査! 2年前と重なる直球の大減速

2020年08月03日 12時11分

四球連発で自滅した大谷。この後に右ヒジの違和感を訴えた(ロイター=USA-TODAY-Network)
四球連発で自滅した大谷。この後に右ヒジの違和感を訴えた(ロイター=USA-TODAY-Network)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)は本拠地でのアストロズ戦に先発し、1回2/3を無安打2失点、3三振5四球だった。1回は8球で三者凡退で終えたものの、2回は2者連続押し出し四球を含む、5四球で自滅。降板後、右ヒジの違和感を訴え、精密検査を受けた。2回の3人目の打者の打席で直球のMAXは97・1マイル(約156・2キロ)をマークしながら、7人目の打者の時には89・1マイル(約143キロ)に大幅ダウンと予兆はあった。最悪の事態は避けたいが、不透明だ。

 初回を8球で三者凡退に抑えた大谷が突如、2回に制球難に陥った。先頭ブラントリーから3者連続で四球。7番タッカー、8番メイフィールドは連続三振を奪ったものの、9番ガルノーは押し出し四球で先制点を許した。6球目、94・2マイル(約151キロ)の直球は捕手が構えた外角ではなく内角高めへ。ストライクに見えたが球審の手は上がらなかった。メジャーを経験した元投手によると「メジャーでは逆球はストライクを取ってもらえない」という。不運な1球だ。

 1番スプリンガーのへ2球目、外角低めの直球は89・6マイル(約144・2キロ)、トミー・ジョン手術明けの投手は1イニング30球がメドといわれるが、この時点で39球目だった。3球目は89・1マイル(約143キロ)、2者連続の押し出し四球となった5球目も89・7マイル(約144キロ)と90マイル(約145キロ)に届かない。マドン監督は交代を告げた。

 ベンチに戻った大谷は下を向き、悔しそうな表情でクラブハウスに引き揚げた。この時点で体の異変を思わせる動きはなかったが、この後、右ヒジの違和感を訴え、磁気共鳴画像装置検査(MRI)による検査を受けた。球団によると同日中に結果は判明しない見込みで、今後の予定は未定だという。

 検査の結果を待つしかないが、大谷の過去を振り返ると大いに不安を感じる。2018年6月7日に右ヒジ内側側副靭帯損傷と診断された大谷はPRP注射を受ける。同年6月28日 再検査を受け、靭帯再建手術の回避が発表され、投手復帰を目指して調整。同年9月2日の敵地アストロ戦で投手復帰を果たし、15球目に99・3マイル(約159・8キロ)を記録するも、3回は88・9マイル(約143・1キロ)までダウン。約右手薬指に打球を当てた影響で2回1/3を投げ2安打2失点で降板した。

 降板後の右ヒジの張りは想定の範囲内とされたが、同年9月5日の遠征先のテキサスで受けた精密検査で右ヒジの靭帯に新たな損傷が発覚。トミー・ジョン手術を勧められ、同年10月1日に踏み切った。

 直球のMAX記録から大減速とパターンは同じ…。再手術という最悪の事態は避けたいところだが、こればかりは祈るしかない。