【ロサンゼルス発】エンゼルスのジョー・マドン監督(66)は14日(日本時間15日)にオンライン会見で右ヒジ手術からの復帰を目指す大谷翔平投手(26)を開幕から先発ローテーションの一人として起用すると明言した。メジャー3年目の開幕を投打の二刀流で迎えることが確定した。

 指揮官は「彼が以前やっていたように週1回の先発で起用する予定。中5日や中6日でというよりは彼が週に1回投げるイメージで、オフの日や組み合わせなど臨機応変にやっていく。最初からローテーションに入るよ」と言い切った。

 メジャー1年目の2018年は登板前後は休養日だった。マドン監督は「それはまだ変えていない。恐らく前後は休みになるだろう。この件に関してはビリー(エプラーGM)と話し合わなければならない」との方針を示した。

 この日はキャロウェイ投手コーチもオンライン会見に応じ、大谷について「今の状態にすごく満足してるよ」と笑顔でコメントした。13日(同14日)の2度目の紅白戦登板では直球は94~96マイル(約151~154キロ)をマークした。

 右ヒジ手術後、初の実戦登板となった7日(同8日)の紅白戦は3回想定で7四球と大荒れだったが、13日は4回途中で5四死球と改善した。「彼の制球力に今、最も影響しているのは、自分のチームに投げていることだと思う。特に先発メンバーと対戦した1戦目は、不安定で、当ててしまうかもしれない恐怖からインコースに投げるのを嫌がった。違うチームになればさらによくなると考えているよ」と解説した。

 登板から一夜明けた大谷は予定通りのリカバリーメニューで、ウエートトレーニングや有酸素トリートメントなど、軽めの調整。早めに球場を後にした。