MLBコミッショナー 今季開催「自信はない」発言

2020年06月16日 11時30分

マンフレッド・コミッショナー(ロイター)

 米スポーツ専門局ESPN(電子版)は15日(日本時間16日)に米大リーグ機構(MLB)のマンフレッド・コミッショナーが選手会との協議が暗礁に乗り上げた今季の開催について「自信はない。(感染など)リアルなリスクがあって、そのリアルなリスクは続いていく」と話したと伝えた。

 同日に行われたオーナー会議で選手会の要求通り試合数に比例した年俸を支払う代わりに、7月中旬から9月27日(同28日)まで、50~60試合前後の開催案を決定。レギュラーシーズン開幕に大きく前進すると思われていただけに米メディアも騒然としている。

 マンフレッド・コミッショナーは10日(同11日)に今季の開催について「100%」と公言、自信を見せていた。その後、13日(同14日)にMLBと選手会が1か月以上にわたって続けてきた協議が決裂。これ以上の話し合いは無意味と判断した選手会は「いつ、どこへ行けばいいのか知らせてほしい」と15日までに今季の日程などを示すように求めた。コミッショナーはなぜ、トーンダウンしたのか。

 ロサンゼルス・タイムズ紙のシェイキン記者は自身のツイッターで「MLBから選手会へ送った文書の中に、選手たちがリーグに対し、いかなるクレーム(苦情や抗議)も放棄しない限り、2020年シーズンはない」という一文が含まれていることを、関係者からの情報として投稿。金銭面などの異論を封じたいのだろうが、家族も含め、安全面や感染リスクを抱えてプレーする選手やコーチは容認できない。

 全米ではカリフォルニア州、フロリダ州、アリゾナ州など一部の地域で新型コロナウイルスの感染が拡大傾向にあり、州をまたぐ移動の安全確保は容易ではないという意見は少なくない。

「自信はない」発言はマンフレッド・コミッショナーの駆け引きとも見ることもできるが、今季開催は強行から一転、不透明だ。