MLB今度は「シーズン76試合制」提案 年俸は試合数の日割りの75%

2020年06月09日 11時30分

【マサチューセッツ州ボストン発】米大リーグ機構(MLB)は8日(日本時間9日)に選手会に新たな開催案を提示した。AP通信など複数のメディアが報じた。レギュラーシーズン76試合を9月27日(同28日)まで戦い、ポストシーズンは出場チームを従来の10から16に増やして行い、年俸は試合数の日割りの75%を支払うという内容だ。また、今オフはFA選手を獲得した球団が旧所属球団にドラフト上位指名権を譲る制度が廃止される。

 これで交渉が一歩前進かというと、そうでもなさそうだ。CBSスポーツ(電子版)は82試合制、50試合制、そして76試合制と続いたMLB側のこれまでの提案について、どれも年俸が33%前後になることを示し、「違ったフォームで、同じオファーをキープしているだけ」と指摘。米スポーツサイト、アスレチックのドレリック記者は自身のツイッターで「これまでのオファーより悪化している。75%はポストシーズンが完結した場合であって、ポストシーズンが中止となれば50%になる」と伝えた。

 米スポーツ専門局ESPNのパッサン記者は自身のツイッターで「選手会は水曜(10日=同11日)までの返答を求められている」と続報を投稿し、両者が合意できるのは、年俸に対する比率が試合数の100%となる「48試合制になるのではないか」と私見を述べた。

 米ヤフースポーツは、ポストシーズンは7億8700万ドル(約853億円)のテレビの放映権料が見込めるが、MLBは新型コロナウイルス感染の第2波が起こってポストシーズンを危機にさらすことを心配していると伝えている。

 MLBは5月12日(同13日)に7月上旬に開幕の82試合制、総収入を球団と選手で折半する開催案を提示。選手会の反発を受け、同26日(同27日)に年俸に応じて削減幅が大きくなる案を示した。一方、選手会は同31日(同1日)に試合数に比例した年俸での114試合制を対案として提出したが、MLBは拒否。米メディアはオーナー陣は日割り年俸の100%を補償する50試合制を望んでいると報じていた。