【ロサンゼルス発】右ヒジのトミー・ジョン手術からの投手復帰を目指すエンゼルスの大谷翔平投手(25)が二刀流での開幕に着々だ。5月30日(日本時間31日)に自身のインスタグラムに「ライブBP・フロム・ラストウイーク」と英語のコメントとともに実戦形式のフリー打撃(ライブBP)に登板した動画を投稿した。
投稿されたのは27秒ほどの動画。帽子をかぶり、Tシャツ、短パン姿の大谷はセットポジションから、力強く右腕を振った。左打席に立ったラステラは速球2球を振ることはなかった。大谷が打者相手に実戦で投げるのはメジャー1年目の2018年9月2日の敵地アストロズ戦以来で約1年8か月ぶりだ。
球団広報は31日(同1日)に大谷はこれまでライブBPに3度登板し、投球数は55球ほどまで増えており、今後も同程度の球数で調整を続けることを明かした。ラステラとの“対戦”は何回目の登板かは不明。
1994年生まれの同級生で同僚の内野手のフレッチャーが「俺の腹筋が映っているビデオはどこだ?」とコメントすると、水原一平通訳が「君が恥をかいたらいけないと大谷が気を使ったんだよ」とジョーク交じりで返答するなど、ファンを喜ばせた。
当初は5月中旬の投手復帰の予定だった大谷。米大リーグ機構(MLB)と選手会は7月上旬のレギュラーシーズン開幕を目指して交渉中だが、二刀流での3年目のスタートが現実味を帯びてきた。