【ロサンゼルス発】新型コロナウイルスの感染拡大の影響がこんな形で…。メッツのノア・シンダーガード投手(27)が家主から訴えられ、法廷闘争に発展すると、CBSスポーツ(電子版)が23日(日本時間24日)に伝えた。シンダーガードは昨年の速球の平均が97・8マイル(約157・4キロ)を誇る剛球右腕。バットにも定評があり、2016年5月のドジャース戦で前田(現ツインズ)から2打席連続本塁打している。

 報道によると、シンダーガードは今年2月にマンハッタンのトライベッカ地区にあるペントハウスを家賃月額2万7000ドル(約290万円)で3月20日から11月30日まで契約した。

 しかし、新型コロナウイルスの影響でメジャーのレギュラーシーズン開幕が延期となっただけでなく、自身は3月下旬に右ヒジのトミー・ジョン手術を受けた。そのため、「その住居を使用するつもりはなく、他の賃借人がいたら自由に契約してください」と4月30日(同5月1日)に弁護士を通じて家主に申し出た。すると家主の賃貸会社から契約不履行で25万ドル(約2688万円)の損害賠償を求める訴えを起こされた。

 これに対し、シンダーガードは自身のツイッターを更新して反撃した。

「話を整理させてくれ。ニューヨーク市の住民に深刻な被害をもたらした世界的なパンデミックのために住めなくなってしまった住居に対し、僕は公正に、また誠意を込めて、2か月分の家賃を支払うことを大家に申し出た」と説明するとこう続けた。

「新たな賃借人を探すための時間も十分に与え、その間トミー・ジョン手術を受け、フロリダに住んで現在はリハビリ中ですが、大家はこの話をメディアに漏らした上で僕に25万ドルを要求したのに、僕が悪者というわけですか? ああ、わかった。法廷で会おう」

 法廷闘争の行方をニューヨークのファンも注目している。