米大リーグ・カブスのダルビッシュ有投手(33)が20日、ツイッターで、コロナ禍の中でのMLB開幕問題について持論を述べた。

 大リーグ機構が提示した新たな年俸削減策に不満を漏らしたレイズのブレイク・スネル投手らを、過去3度の最優秀監督賞に選ばれたバック・ショーウォルター氏(63)が「私の選手には、こう言うよ、『お前たちは黙ってろ』って」と批判したと報道された。

 これを引用したダルビッシュは「前例のない状況で感情論で話されてもなぁ。結局密だらけの現場に長時間いて、そのまま家族のいる家に帰るのは現場なんで」と反論。

 さらに「結局野球が始まってさえくれれば、現場に行かなくてもお金が稼げる人たちが『ファンのために』ってもっともらしいことを言っているだけ。今シーズンを始めて成功すれば野球の評価をあげられる、でもすぐ中断になっても仕方ないで終わる。その賭けに使われているのは給料をかなり削られた現場である」と選手の苦しい立場を説明した。

 ファンから寄せられた「選手は全休にしてほしいのか、プレーしてもいいのかどちらなのか」の質問に、ダルビッシュは「人によって違うでしょうね。独身だったり、子供がいない人はプレーしたい人多いでしょう。小さい子供がいたり持病を持っている人はプレーしたくない人も結構いるでしょう。ただ今はプレーしない選択をした選手の立場が悪くなってしまう方向に持っていかれているのが問題だと思います」と返している。