新型コロナウイルス感染拡大の影響により、米野球殿堂は4月29日(日本時間30日)に元ヤンキースのデレク・ジーター氏(45=現マーリンズCEO)ら4人の殿堂入り式典を来年7月25日(同26日)に延期すると発表した。ジーター氏は米メディアに「決定を尊重する」との声明を発表した。

 今年の殿堂入りは4人。全米野球記者協会の投票で選ばれた通算3465安打のデレク・ジーター氏、ロッキーズなどで首位打者に3度輝いたラリー・ウォーカー氏(53)。ベテランズ委員会の選考によるカージナルスなどで通算2472安打のテッド・シモンズ氏(70)と元選手会専務理事のマービン・ミラー氏だ。式典は7月26日(同27日)にニューヨーク州クーパーズタウンで開催予定だった。

 ジーター氏は「殿堂入りはこの上なく名誉なこと。しかしすべての人の健康と安全が最重要だ。式典の延期決定を尊重するとともに支持する。これまでに殿堂入りした方々や、ファンやスタッフ、そして友人や家族に来年クーパーズタウンで会えることを楽しみにしている」とコメント。米野球殿堂によると式典の中止は1960年以降では初めてとなる。