ヤンキースなどで活躍したアレックス・ロドリゲス氏(44)と女優で歌手の婚約者ジェニファー・ロペス(50)が、米大手銀行JPモルガン・チェースを通じて投資者を募ってメッツ買収に乗り出していると報じられ、全米を騒がせている。米ニュースサイトのNJドットコムは22日(日本時間23日)にロドリゲス氏の買収は大リーグにとってプラスと報じた。ロドリゲス氏は2016年に現役を引退し、現在はテレビ解説者や投資家として活動している。同サイトは同氏の野球愛やマーリンズ共同オーナーのデレク・ジーター氏(45)とのライバル関係などを挙げ、メリットを解説した。

 1つ目はメッツへの忠誠。「ロドリゲスは子供時代はニューヨークでメッツファンとして育った。現オーナーのウィルポン家はチームへの執着はない」

 2番目はゲームへの愛着で「つまずいたこと(薬物規定違反)もあるが、常にベースボール・ジャンキー(野球中毒)だ」とした。

 3番目は利益が目的ではない。「勝つために喜怒哀楽を見せる久しぶりのオーナーになる。球界をリフレッシュさせるだろう」

 4番目はニューヨークの野球のライバル関係。「ロドリゲスVSヤンキース? ロドリゲスとヤンキースを嫌うメッツファンが受け入れるか? そうなれば実にいいこと」

 最後はジーター氏とのライバル関係を挙げた。「興味をそそる。ヤンキースで同僚になってからも暗黙のライバルだった。それがオーナーとして同じナ・リーグ東地区のライバルになる」

 メッツの資産価値は今月発売の経済誌フォーブスによるとMLBで6番目に高額な24億ドル(約2584億円)。一方でロドリゲス氏とロペスの資産は米メディアによると合計で7億ドル(約754億円)とされる。

 ジーター氏らが17年にマーリンズを買収した金額は12億ドル(約1292億円)だったが、ロドリゲス氏にはおよそ2倍の資金が必要となる。簡単には運ばないだろうが、実に楽しみだ。オーナーとなった両雄の対決はファン、メディアを巻き込んで盛り上がるのは間違いない。