【マサチューセッツ州ボストン発】米スポーツ専門局ESPN(電子版)は20日(日本時間21日)にマーリンズのCEОデレク・ジーター氏(45)が球団職員らとの電話会見で、新型コロナウイルスによるパンデミックの期間、自身は無期限に給与を受け取らないことを明かしたと報じた。ジーター氏の年俸は500万ドル(約5億4000万円)で、球団の利益によって支払われる110万ドル(約1億1900万円)の出来高を受けることもないという。また、AP通信は、マーリンズの他の球団幹部は減給を受け入れることになったと報じている。

 延期となっているレギュラーシーズン開幕は不透明で、マンフレッド・コミッショナーも「米公衆衛生当局の許可が出るまで開幕はない」と断言している。だが、チケット収入がゼロで、テレビなどの放映権やスポンサー収入も不透明になっている各球団は従業員の給与などの支払いをどう工面するか、厳しい状況に立たされている。マーリンズやフィリーズなど一部の球団は球団職員らの給与の支払いを5月末までは保証することを明かしているが、仮に開幕できたとしても無観客試合が避けられないため、従業員の解雇や休職など次の動きが出てくるのは時間の問題となりそうだ。