米ニュースサイト、NJドットコムは12日(日本時間13日)に「ヤンキースが来冬に熟考すべき7人のFA」と題するコラムを掲載し、その一人に今季が7年契約最終年の田中将大投手(31)を挙げ、契約すべきかどうか分析した。

 同サイトは田中が来季の開幕時には32歳を迎えることや、現役で8位タイの勝率を誇ることなど、これまでの実績を紹介。その上で「なぜ再契約するべきか」「なぜ回避するべきか」の見解をそれぞれ示した。

 再契約の理由は安定感。「彼は堅実で耐久性がある。球界において2、3番手か4番手の先発投手としてトップの一人」と評した。

 一方、右ヒジに抱える爆弾が回避の理由だ。「側副靱帯を部分断裂したまま2014年から投げ続けている。あと数年間、トミー・ジョン手術を回避できる方に賭けるのはヤンキースにとって賢明でないかもしれない」と不安視した。

 田中は毎年キャンプイン直後、主に米メディアから右ヒジの状態を聞かれ、その度に問題ないと答えている。実際にチーム1年目の14年から6年連続で二桁勝利を続けてきた。だが一旦断裂した側副靱帯は自然にはつながらないとされる。

 安定感かリスクか――。ヤンキースは田中に新たな投資をするかどうか難しい決断を迫られる。