【フロリダ州タンパ発】新型コロナウイルスが猛威を振るう中、ヤンキースの田中将大投手(31)は18日(日本時間19日)もキャンプ施設を訪れた。午前9時半ごろに到着が確認できた。キャンプ施設はチーム関係者以外の立ち入りが禁じられており、練習場を外部から柵越しに見たが選手の姿はなく、田中の滞在時間、練習したかどうかは不明だ。

 ただ、本球場のジョージ・スタインブレナー・フィールドから打撃練習をしている音が漏れていた。キャンプ施設には午前中に多くの選手が入り、正午前後に帰路に就く。帰り際に報道陣に対応したテムズ打撃コーチによると、主砲スタントン、昨季はア・リーグ2位の打率3割2分7厘をマークしたラメーヒュー、昨季自己最多の12本塁打のフレージャー、内外野のユーティリティープレーヤー、ウェイドの4人が打撃練習を行ったとのことだ。

 同コーチは「彼らはスペースを空けてそれぞれの間隔をとり、私はプラスチックの使い捨て手袋をして練習を手伝った」と明かした。また、2月27日(同28日)に右ヒジの靱帯再建手術を受けた右腕セベリーノはリハビリに励んでいたという。

 チームは13日(同14日)に選手投票を行い、全員一致でタンパ残留を決めたが、15日(同16日)に傘下マイナーの17歳の投手が新型コロナウイルスの検査で陽性が判明。17日(同18日)にマイナー選手から2人目の陽性者が出た。米大リーグ機構は15日にキャンプ施設でのチーム練習禁止を通達。ブーン監督は17日にチームを離脱して、自ら運転する車でコネティカット州の自宅に戻った。

 ヤンキースの地元、ニューヨークではデブラシオ市長が17日に48時間以内に外出禁止令を決断する見通しだと明かし、市民に準備を呼び掛けた。田中らナインの今後の決断が注目される。