大谷 メジャー開幕再延期で帰国か

2020年03月19日 12時00分

大谷に開幕再延期の影響は…(ロイター=USA TODAY Sports)

【ロサンゼルス発】エンゼルスのジョー・マドン監督(66)は18日(日本時間19日)に日米のメディアと電話会見し、二刀流復活を目指している大谷翔平投手(25)について「日本への帰国許可は出ている」と明かした。米大リーグ機構(MLB)の新型コロナウイルスの感染拡大の影響でオープン戦を中止し、レギュラーシーズンの開幕を再延期した決断を支持。自身の仰天生活も告白した。

 アリゾナ州テンピの球団施設で電話会見に応じたマドン監督は、多くの選手は地元に帰っており、施設は数人のスタッフを除いて完全に閉鎖、野球活動も一切行われていないと話した。

 MLBは12日(同13日)にオープン戦の中止と26日(同27日)の開幕を少なくとも2週間は延期すると発表。さらに16日(同17日)には米疾病対策センター(CDC)が今後8週間、50人以上が集まるイベントの中止を要請したことを受け、開幕をさらに延期することを決めた。ここまでのMLBの対応については「ビリー(エプラーGM)らと、予想していたためショックはなかった。MLBはしかるべき対応をとっていると思うし、自分も同じ判断をしたと思う」と支持。「今の状況に対する手引書はない。良識と他人を思いやる気持ちで行動する必要がある。この経験からポジティブなことが生まれ、このことがきっかけで人々が一致団結すると思う」と呼び掛けた。

 大谷について「(球団が)日本帰国の許可を出している」と明かした。感染リスクを考えれば当然の判断だ。広報によると現在、アリゾナ州に拠点を置き、数日以内にカリフォルニアに戻るという。実際に、帰国するかどうかは語らなかった。

 球団は当初、開幕は打者で出場し、投手としてはマイナー戦で登板して5月中旬に復帰する青写真を描いていた。マドン監督は「大リーグが再開されたらもっといろんなことをやっていけるだろうが、ある程度創造的にリハビリを継続させていかねばならないだろう。延期期間が長いおかげで彼はもしかしたらシーズン開幕に間に合うかもしれないね」と見通しを語った。

 その上で「シーズンがどのくらいの期間になるのか、何イニング投げることができるか、またそれがどれくらいプレーオフで影響するかなどには注意していかなければならない」と慎重な姿勢を示した。

 また、大谷が帰国した場合、状態の把握が難しくなることも予想される。指揮官は「彼がいかに勤勉で、いかに気にかけているかを知っているから、この状況でもやれることは全てやり、ほぼ準備万端の状態になっているだろうと思う。その上で、またチームで集まった時に何をしていくか探っていく」と全幅の信頼を置いている。

 ところで、マドン監督は現在、アリゾナ州テンピでキャンピングカーで生活していると告白。細心の注意を払い、自転車で運動したり、料理や読書などをして過ごしていると明かした。「こもって最初の数日で、自分はゴルフしながらのんびり過ごすリタイア生活はまだ全然やりたくないって気づいたよ」と笑った。開幕は早くても6月の見方が強まる中、名将は独自のスタイルで爪を研いでいるようだ。