ヤンキース田中が直面するコロナ禍「本拠地NY感染者激増」「キャンプ地タンパでは買い占めの波」

2020年03月18日 11時30分

ジョージ・スタインブレナー・フィールドは閑散としている

【フロリダ州タンパ発】新型コロナウイルス感染拡大はヤンキースのキャンプ地タンパにも大きな影響を及ぼしている。ヤンキースのキャンプ施設であるジョージ・スタインブレナー・フィールドは封鎖されており、取材はできない。17日(日本時間18日)は確認はできなかったが田中将大投手(31)や右腕コール、主砲ジャッジらが訪れたという。

 米疾病対策センター(CDC)が15日(同16日)に今後8週間、50人以上が集まるイベントの中止を要請したことを受け、キャンプ地を離れる球団もある中、ヤンキースはとどまるようだ。本拠地のニューヨークの感染者はデブラシオ市長によると17日時点で814人が確認されており、外出禁止令を検討。タンパに滞在する方がリスクは少ないという判断だろう。

 その一方、市民生活は激変。買い占めの波が押し寄せている。フロリダ州で初の感染者が確認された3月上旬にドラッグストアなどで除菌ジェルやマスクは全て売り切れになったが、他の商品がなくなることはなかった。ところが、12日(同13日)にオープン戦の中断と開幕延期が発表されるなどスポーツ界の動きがストップすると冷凍食品やパスタの爆買いが始まった。

 さらに15日(同16日)にヤンキースのマイナー選手が感染したと発表されると、ドラッグストア、コンビニ、スーパーマーケットからトイレットペーパーなどの紙類や飲料水が一斉に姿を消した。16日(同17日)に一部商品はポツポツと並び始めたが、紙類の棚は空白。冷凍食品の品薄状態は続いている。

 タンパ近郊のダンイーデンで練習しているブルージェイズの山口俊投手(32)は16日に水とトイレットペーパーの確保に苦労していると語った。

 また食料品から衣料品、電気製品や生活用品まで揃う大型スーパーで、旅行用キャリーカートの隣にコロナビールが無造作に置いてあるのを発見。いたずらに違いないが気分の良いものではない。眉をひそめるお客さんの姿もあった。

 キャンプ取材で滞在しているホテルのロビーでは、平日の夕方にドリンクとスナックなどが無料で振る舞われていたが、多くの宿泊者が集うため16日から中止された。朝食も会場ではなく部屋に持ち帰って食べる宿泊者が多くなっている。

 ヤンキースのキャンプ施設からほど近く、メジャーリーガーも訪れる日本料理と韓国料理を提供するレストランは、すし職人だけでなく、手袋をつけて接客するようになった。17日のランチタイムは店内に客の姿はまばら。従業員の一人は「大変な状況になってしまった。早く終わってほしい」と嘆いていた。

 タンパに平穏な日常はいつ戻るのか、想像できない。