ヤンキース田中 センバツ中止で無念の球児にエール

2020年03月13日 16時30分

米メディアの取材に応じる田中
【フロリダ州タンパ発】ヤンキースの田中将大投手(31)は12日(日本時間13日)にセンバツ高校野球が史上初の開催中止となり甲子園でプレーできなくなった球児たちにエールを送った。駒大苫小牧時代は2年の時に主戦投手として57年ぶりの夏2連覇に貢献。3年夏は決勝で早実の斎藤佑樹(現日本ハム)と投げ合い、引き分け再試合の末に敗れるも、今でも名勝負と語られている。まさに甲子園の申し子だ。
 
 田中は「前例のない決定をしたわけじゃないですか。どうにか開催する方向で、無観客で最初やろうと言ってたけど、やっぱりいろいろな世の中の人たちの言葉だったり、何で高校野球だけやるんだとか、高校野球だけ特別かといった声も多少は影響したと思いますよ。でもこれに関しては前例のないことですからしょうがないかなと思う」と日本高野連の判断を支持するとこう続けた。
 
「どういう方法がいいかわからないですけど何か前例のない処置があってもいいんじゃないかなと思ったりしますね。でもそれはまあいろいろ意見が出てますけど、夏の大会で優遇させるとか。そういうことだけではないと思うんですけど、でも可能性として全部排除してはいけないと思うんでいろいろな議論は必要でしょう。何かこういう状況だからこそ今回に限った特別なことがあってもいいんじゃないかなと個人的には思っています」
 
 事情は違えど田中も球児たちの無念の気持ちは理解できる。史上5校目の夏春連覇を目指した3年春のセンバツ開幕直前に卒業生の不祥事で出場辞退したのだ。
 
「俺ら何もしてないのに何で出られへんねんとか、いろいろなその辺の葛藤を僕も経験してますから、そこは。だからまったく気持ちがわからないわけではないんで。今回は不祥事とは別ですけど、でもそういう大会全体がダメになっているわけなんで、何か(救済措置が)あってもいいかなと現時点では思ってます」
 
 最後に球児たちへのメッセージを求められると熱い言葉で締めくくった。「その子たちの気持ちはもちろん完全にわかってあげられないですから、同じ立場を経験したことないですから。でも(センバツに)出られなかったという大きな大きなところで言うと、夏あるから夏にすべてぶつけようっていう気持ちで僕らはやってきましたね」
 
 悔しさを力に夏の切符を勝ち取ることを信じている。

 また新型コロナウイルスの拡大についても語っているが、MLBがオープン戦中止と開幕延期を発表する前だった。「それは僕らが決めることじゃないので、僕らは今ある状況の中でしっかり準備していくことが大事だと思います」と強調。その上で「こういう報道を見ていると日に日に被害が拡大していってるんだなと実感しますし、実際にそういった動きがでてきていることはこれからもしかしたらもっと広がっていくかもしれない」とさらなる感染拡大に懸念を示した。