【ロサンゼルス発】エンゼルスの大谷翔平投手(25)は10日(日本時間11日)に敵地でのマリナーズとのオープン戦に「4番・DH」で出場し、3打数無安打2三振だった。2回先頭はマイナー右腕と対戦し、カウント2―2から1球ファウルを放った6球目、外角のスライダーにタイミングを外され、バットは空を切った。4回二死二塁は2番手のマイナー右腕にカウント1―2からの6球目、速球を打って遊ゴロに倒れた。7回一死走者なしは4番手のマイナー左腕にカウント2―2から5球目の外角低めのスライダーに空振り三振だった。

 これでオープン戦9試合で19打数2安打、打率1割5厘、1打点で11三振と調子が上がらない。それでも今季の二刀流復活を目指す大谷への期待は高い。

 米スポーツ週刊誌「スポーツ・イラストレイテッド」の最新号の表紙に大谷が抜てきされたのだ。米国に移籍した2018年の開幕特集号でチームメートのトラウトとともに飾って以来2度目の登場だ。

 今回は18年のMVPでキャンプ前にレッドソックスからドジャースに移籍したベッツと笑顔の2ショットだ。前回は写真だけだったが、今回はインタビューやトラウトや球団関係者のコメントも紹介しており、さながら大谷特集だ。

 インタビューでは睡眠時間が1日9時間で、移動中の飛行機などでもすぐに寝られる上、昼寝が好きで時に試合前にもうたた寝していることなどを引き出し、「もし野球以外のことを言うとすればチームメートとビデオゲームしていることが多いかな。よくシンバ、シモンズとゲームをしている。自分の部屋をほとんど出ない」などと、日々の様子も紹介している。

 大谷のマジメさを感心するトラウトの言葉も秀逸。「たくさんの人から大谷は『野球、睡眠、野球だよ』と聞かされたけど、その人たちは間違っていなかった。彼は常にノートにメモを取って、毎日毎日少しでもうまくなろうと頑張っている。どんな小さなことでもこなすし、完璧であろうとする」

 オープン戦では結果が出ていない大谷だが、26日(同27日)の敵地でのアストロズとの開幕戦にはきっちり仕上げてくるはずだ。