【フロリダ州フォートマイヤーズ発】ツインズの前田健太投手(31)が納得の投球だ。8日(日本時間9日)に敵地でのレッドソックスとのオープン戦に先発し、4回を2安打無失点、6三振無四球と好投した。打者13人に46球投げた。

 日曜日の本拠地のゲームとあってレッドソックス打線は主力が並んだが、前田はテンポ良く投げ込んだ。ヒヤリとする打球はなく、完全に手玉に取った。
 立ち上がりから制球が冴え、変化球がキレた。初回、先頭ピラーを初球の力のある速球で一飛に片付けると続くディバースは空振り三振。3番のマルティネスは左飛と三者凡退で終えた。

 2回は一死後、5番のモアランドに中前打を打たれたが、3つのアウトは全て低めの変化球で見逃し、空振り、空振りと三振で奪った。

 3回は先頭ブラッドリーに中前打されたが、続くペレザをスライダーで投ゴロ併殺打に仕留め、ピラーもスライダーで三飛を打たせ、結果的に3人で終えた。4回は先頭のディバースを内角低めのチェンジアップ、マルティネスを外角低めのスライダーで2者連続空振り三振。4番ボガーツは初球で浅い左飛に打ち取った。この回で降板した。

 前田は「(三振を)取りたいところで狙って取ることができた。球数をかけずに早めの勝負でバッターを打ち取ることができたというのが良かった。肩とか体とか仕上がりが良くなっている。強く投げられるようにやっとなってきた」と手応えを口にした。

 ドジャースではここ数年、レギュラーシーズン終盤からポストシーズンは救援で起用されてもやもやする部分もあったが、ツインズでは先発の柱として期待されている。今季こそ完全燃焼だ。