田中 宿敵レッドソックスを圧倒!無安打3回5K

2020年03月04日 14時00分

力投する田中(ロイター=USA TODAY Sports)

【フロリダ州タンパ発】ヤンキースの田中将大投手(31)は3日(日本時間4日)にレッドソックスとのオープン戦に先発し、ほぼ完璧な投球でア・リーグ東地区のライバルを圧倒した。3回を投げ、無安打無失点、5三振。走者は味方の失策による1人だけ。打者10人を40球で片付けた。メジャー7年目の開幕に向け順調だ。

 遠征のため主力が並んだわけではないが、昨年3試合に先発して防御率24・75と打ち込まれた宿敵をねじ伏せた。ストレート系が走り、スプリットは鋭く落ち、お試し中のカットボールもキレた。制球も抜群で、外野にはファウルも含めて一本も打球は飛ばなかった。

 初回からリズムに乗っていた。先頭のベニンテンディをカウント2―2から内角速球で見逃し三振。球場掲示はこの日最速の94マイル(約151キロ)だった。続くディバースを高めの91マイル(約146キロ)の速球で遊飛に仕留め、チャビスを0―2と追い込み、外角低めのカットボールで見逃し三振を奪った。

 その裏に味方打線が6点を先制。30分を超える猛攻で、リズムが狂わないかと不安視される中、2回のマウンドに上がった。「いい練習になるな」と心配は無用だった。ルクロイを三ゴロ、ペラザをカウント1―2から外角低めのスライダーで空振り三振、続く代打のスタージョンもスプリットで空振り三振に仕留めた。

 ここまで走者が出なかったため、マイナー打者と対戦する3回は最初からセットポジションで投げた。先頭の右打者を遊ゴロ、続く左打者は追い込んでスプリットでバットを振らせた。3人目の右打者は三ゴロを打たせたが、名手ウルシェラが一塁へ悪送球して初めて走者を許した。しかし、ベニンテンディを一ゴロに片付けてオープン戦2度目の登板を締めくくった。

「前回よりもすべての球種でしっかり制球もできていましたし、軌道も良かったと思うので、すごく手応えのあった登板になりました」と納得。「1、2、3番と嫌なやつらが並んでいたんでね。どうやって抑えるかが課題の一つになってくると思うので、その中でしっかりといろんなボールを投げ分けられたのは収穫だと思います」と胸を張った。

 また、キャンプで磨きをかけているカットボールについてはミスもあったが感触は上々だ。「左打者に対しては少しバックスピンが多めのライズ系のカットで、右打者に対してはジャイロ回転多めの沈むカットでと、しっかり投げ分けられていたと思います。手応えはありました」

 ヤンキースの投手陣は昨年15勝を挙げた左腕パクストンは2月に腰を手術して復帰は6月の見込み。2018年に19勝をマークしたセベリーノは同27日(同28日)に右ヒジの靱帯を再建する手術を受けて今季絶望だ。苦しい先発陣を田中が引っ張る。