欠けた1票への怒り噴出 ジーターの満票殿堂入り“妨害犯” 捜し

2020年01月23日 16時30分

米野球殿堂入りを果たして会見したジーター氏(右)は肩を落とすしぐさを見せてウォーカー氏を笑わせた(ロイター=USA TODAY Sports)

 ヤンキースのレジェンド、デレク・ジーター氏(45)が21日(日本時間22日)に資格1年目で米野球殿堂入りを果たしたものの、全397票中、396票で満票に1票足りなかった問題は22日(同23日)も収束の気配はない。全米のメディアや個人のSNSなどで犯人捜しが続いている。

 ジーター氏は発表直後の電話会見で「私は最高に誇りに思っているし、選出されたことに興奮している」と話した。しかし結果発表直後から満票を妨害した記者への不満や疑問、さらには怒りの声が噴出している。

 ニューヨーク・ポスト紙は1面で、ジーター氏の背番号2を使って「CLAIM 2 FAME(名声にクレーム)」という見出しをつけて、投票しなかった記者を非難。ニューヨーク・デーリーニューズ紙も同様にヤンキースの背番号フォントを使って「CLOSE 2 PERFECT(パーフェクトに僅差)」というタイトルで首をひねる。ニューズデー紙(電子版)は「(投票しなかった)唯一の記者に尋ねることはオーケー。なぜジーターを選ばなかったのか」と疑問を呈した。

 米野球殿堂は全米野球記者協会(BBWAA)に在籍10年以上の記者の投票で75%以上の得票で選出され、BBWAAの公式サイトでは今回投票した397人の氏名を掲載している。毎年11月に同じく記者投票で決まるサイ・ヤング賞、MVP、新人王、最優秀監督賞は発表翌日にも「どの記者がだれに投票したか」が公開されるが、殿堂投票は投票内容を公開するか否かは選択制だ。

 実際、2018年は投票者419人中、投票結果が明かされたのは225人、19年は425人中、338人だった。同サイトは2月4日(同5日)に投票内容を公表するとしているが、397分の1が誰なのか明らかにならない可能性が高そうだ。

 殿堂入りは野球選手にとって最高の名誉だが、それを汚した感が否めない。票を投じなかった記者が名乗り出て、納得できる理由を説明しない限り、“犯人捜し”は終わらない。