ヤンキース・田中 士気を高める「モチベーションビデオ」の中身

2020年01月03日 18時00分

田中将大

 ヤンキース・田中将大投手(31)が今季、いよいよ契約最終年となるメジャー7年目を迎える。昨季はシーズン通して先発ローテーションを守り切り、6年連続2桁勝利となる11勝(9敗)を挙げた。一方で、宝刀スプリットの制球に苦しみ抜いた。その影響もあってか大量失点する試合も目立ち、防御率は4・45。田中は「全体的に苦しんでいたなという感じ」と淡々と振り返ったが、春季キャンプでどこまで精度を高められるか注目されるところだ。

 その右腕が、メジャー2年目から取り入れているという登板前のルーティンがある。「モチベーションビデオ」といわれるもので、チームや個人の士気を高めるために特別編集された映像のこと。楽天時代は利用していなかったという田中は、2年目からグラウンドへ出る直前のルーティンに組み込んでいるという。チームに所属するビデオコーディネーターが編集したモチベーションビデオを見て闘志をかき立てグラウンドへ。ブルペン投球を経て、本番に臨んでいる。

 一体、その中身はどんなものなのか。「見るビデオはたくさんある。アイパッドにたくさん動画を入れているよ」と語ったのは、昨季限りで引退したレジェンド左腕・サバシアだ。その内容は投手によってさまざまだというが、サバシア自身は気合の入る、好きな音楽をBGMにしながら、ストライクを取っているシーン、ゴロで打ち取っているシーンなど、快心の場面を収めていたという。

 ちなみに映像も投手によって違うそうで、サバシアによると「知っている限りでは、(守護神の)チャプマンは三振を取っているところ。デリン(セットアッパーのべタンセス)はいい変化球が決まったところ。(エースの)セベリーノは僕と同じ。とにかく気合が入る動画だ。みんなそれぞれ違うね」。日本球界では、あまりなじみのないモチベーションビデオの存在だが、メジャーでは定番のルーティンとなっているようだ。

 来季はヤンキースとの契約最終年。大きな節目のシーズンに突入する。さらに同リーグ同地区のレイズに筒香、ブルージェイズには山口が入団、日本人対決にも注目が集まる。「高い景色を見られていないし、チャンピオンリングも持っていない。そこを目指すしかない」と悲願のワールドシリーズ制覇、そこへ導く大車輪の活躍を期す背番号19。メジャー7年目も、映像と音楽で闘志をかき立てマウンドに上がる。