筒香決めた!レイズ 2年総額13億1000万円・週明けにも会見

2019年12月14日 16時30分

移籍先が決まった筒香

【マサチューセッツ州ボストン13日(日本時間14日)発】ポスティングシステムでの大リーグ移籍を目指していたDeNA・筒香嘉智外野手(28)がレイズへの入団で合意したことが分かった。地元紙タンパベイ・タイムズによると2年総額で約1200万ドル(約13億1000万円)。DeNAに支払われる譲渡金は240万ドル(約2億6000万円)という。日本を代表する長距離砲が、いよいよ世界へと羽ばたく。

 レンジャーズやドジャース、ブルージェイズ、タイガースなども獲得に興味を示した中で、日本を代表する左のスラッガーが選択したのは、かつて左の強打者である松井秀喜や岩村明憲も在籍したレイズだった。

 2年総額1200万ドルの内訳は1年目が500万ドルで2年目が700万ドル。2021年シーズンを終えるとFAになる。筒香の今季推定年俸が4億円だったことを考えれば決して高い評価とは言い難いが、そもそもレイズはチームの総年俸がメジャー30球団で28位の約55億円と低い。数ある選択肢の中からレイズを選んだのは、口癖のように言っていた「チームの勝利に貢献する」を実践するうえで最もベストな働き場だと判断したからだろう。

 一方、複数ポジションを守れる左の強打者を探していたレイズにとって筒香は今オフ最大のターゲットだった。ケビン・キャッシュ監督は18年にリリーバーを先発登板させる「オープナー」を考案するなど、常識にとらわれない選手起用や采配に定評がある。左翼と三塁を守れることはもちろん、DHとしての起用も可能な筒香の獲得は願ったりかなったりのビッグニュースだ。

 レイズは若手が多く、守備面でレギュラー当確なのは中堅手のキーアマイヤーと遊撃手のアダメズぐらい。正左翼手、正三塁手などを決めず、フレキシブルに守備や打順を変えて試合に臨むレイズは、筒香にとって最もフィットする球団だと言える。

 サンディエゴで行われていたウインターミーティング3日目の11日(同12日)には筒香本人が会場に足を運び、複数球団と面談を行った。また、筒香はカリフォルニア州内で行っていた自主トレを球団首脳らに公開するショーケースも実施。地元紙タンパベイ・タイムズによると、キャッシュ監督らレイズの首脳陣は筒香の練習を見学し、打撃や守備に好感触を得たそうだ。

 長年にわたってレイズ番記者を務めている同紙のマーク・トプキン記者はツイッターで第一報を流した後、ウェブサイトに記事を投稿。MLBネットワークにもテレビ出演し「日本で素晴らしい成績を残したパワーヒッター」であるといった基本情報の説明を行ったほか「レイズは主に三塁手、DHとして起用すると思う。左翼手だけということはない」などと見立てを述べた。番組では来季のスタメン予想まで行い、筒香を「6番・DH」に入れた。

 レイズが所属するのはヤンキースと同じア・リーグ東地区。両チームの来季最初の対戦は開幕2カード目、3月30日(同31日)から3連戦で組まれている。仮に田中将大投手(31)が3月26日(同27日)のオリオールズ戦で開幕投手を務めたとしても、いきなり直接対決が実現する可能性も高い。

 10月29日、横浜市内のホテルでポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指すと正式表明した際、筒香は「イチローさんや松井秀喜さんのプレーする姿を小さいころにテレビで拝見させていただき、だんだんとメジャーリーグへの憧れが強くなった」と言った。週明け16日(同17日)にも開かれる記者会見で何を語るかも注目だ。

【タンパベイ・レイズ】1998年の球団拡張でダイヤモンドバックスとともにデビルレイズとして誕生。ア・リーグ東地区。当初は3度の100敗超えを含む10年連続負け越しと苦しんだが、岩村明憲の入団2年目となる2008年にレイズに名称変更すると初の地区優勝にリーグ制覇と大躍進し、13年までに4度のプレーオフ進出を果たした。05年には野茂英雄、12年には松井秀喜が在籍した。

 18年は左腕スネルが21勝を挙げて防御率1点台でサイ・ヤング賞に輝き、チームも90勝72敗で5シーズンぶりに勝ち越し。今季は96勝66敗で地区2位と健闘し、6季ぶりにプレーオフまで駒を進めた。

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