【ロサンゼルス16日(日本時間17日)発】エンゼルスは今季までカブスで指揮を執ったジョー・マドン氏(65)が新監督に就任したと発表した。就任会見は来週に行われる予定。米スポーツ専門局ESPN(電子版)などによると、契約は3年総額1200万~1500万ドル(約13億~16億3000万円)とされる。

 マドン氏は監督通算1252勝、最優秀監督に3度選ばれた名将だ。2008年にレイズを球団創設11年目でリーグVに導き、2016年にはカブスで108年ぶりのワールドシリーズ制覇を果たした。

 1976年から05年までは選手やコーチとしてエンゼルスに30年間在籍し、初の世界一に輝いた02年にはベンチコーチを務めた。エプラーGMは「われわれはジョーが、このチームの素晴らしいアセット(資産)となり、再びワールドシリーズチャンピオンに導いてくれると信じています」とコメントした。

 監督就任発表から約2時間半後にマドン氏も声明文を発表。「ホームに帰り、この素晴らしい球団の監督を務めさせてもらうこと以上のことはありません。私は、幸運にもエンゼルスが初めてワールドシリーズ制覇した時の一員でした。エンゼルスファンに2度目のチャンピオンをもたらせる機会があることを楽しみにしています」

 チームは今季72勝90敗に終わり、5年連続でプレーオフ進出を逃した。オースマス監督を1年で解任。再建が急務だ。来季に二刀流での復帰を目指す大谷翔平投手(25)の起用法も注目される。