【ミネソタ州ミネアポリス6日(日本時間7日)発】ヤンキースの田中将大投手(30)は5日(同6日)に本拠地で行われたツインズとの地区シリーズ第2戦に先発し、5回3安打1失点の好投。チームは2連勝でリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。これで田中は日本人投手最多のポストシーズン(PS)4勝目となった。一夜明けても興奮は冷めることなくニューヨークの地元各紙は背番号「19」の活躍を大きく報じた。

 ニューヨーク・ポスト紙は中面見開きで躍動する田中のカラー写真を掲載。ヒーローとマサヒロをかけて「我々のヒーロー!」の見出しとともに「再び田中はポストシーズンで値千金の投球を見せつけた。一年のこの時期は彼の手にボールを渡せ」と大絶賛した。

 またデーリー・ニューズ紙も「田中はミネソタ(ツインズ)を牛耳りプレーオフでの支配を続行」と脱帽。PSで5試合以上先発した投手の中で防御率1・54は歴代5位と紹介し、「殿堂投手たちに交じって田中がランク入り」とたたえた。

 さらに、ニューズ・デー紙は田中がスライダーとスプリットを駆使してツインズ打線をいかに寄せつけなかったかを解説。「ヤンキースのためにア・リーグ地区シリーズ勝利へあと1勝とさせた」と褒めた。

 この日の田中は7日(同8日)の第3戦の舞台となる敵地ターゲット・フィールドで練習。レギュラーシーズン中は登板翌日にボールを握ることはまれだったが、通訳を相手に軽めのキャッチボールするなど約30分ほどグラウンドで汗を流した。