【ニューヨーク4日(日本時間5日)発】2009年以来10年ぶりに世界一を狙うヤンキースのポストシーズンがツインズとの地区シリーズで始まった。5日(同6日)の第2戦に先発登板する田中将大投手(30)が前日会見を行い、意気込みを語った。ツインズと今季の公式戦で対戦がない田中は「自分の投げるボールに自信を持って、自分らしく投球ができれば、抑えるために必要なことは自然とできていくと思うので、そこをしっかりとやっていけるかどうかが大事かと思います」と冷静に語った。

 現在のヤンキースで09年の世界一メンバーは、ガードナー外野手とサバシア投手だけ。プレーオフの経験はあっても田中を始めほとんどの選手が世界一の未経験者。「去年ボストン相手に悔しい負け方をしているので、(今年は)ボストンはいませんけど(選手たちは)世界一に向けてやっていく中で強い思いは持っていると思います」と背番号19は王座獲得への思いを語った。

 会見後の練習ではキャッチボール相手のブルペン捕手を座らせ、平地で27球の投球練習。ダッシュで走り込んだ後はブルペンへ足を運び、マウンドの傾斜を使ってシャドーピッチングを17回ほど行い、第2戦の先発に備えた。